2025年12月27日。世間は仕事納めだとか、忘年会だとか。
スマホの画面からは、そんなキラキラした言葉が流れてくる。
私はそれを横目に、スマホのカレンダーを開いてみた。
……やっぱり、真っ白だ。
うつ病と付き合って、もう19年。
「今年は何が進んだ?」「何か成果はあったっけ?」
そんな世間の物差しを自分に当てはめると、正直、ため息しか出てこない。
一言で言えば、本当に、本当に、何も進展がない一年だった。
どん底を這いつくばっていた記録
一年前の今頃は「来年こそは」なんて、少しだけ思っていた。
でも、現実はしんどかった。
通っていた自立訓練事業所は、結局、一時退所することになった。
外に出られず、ずっとひきこもっているうちに、体重も増えた。
生活習慣病の治療まで始まって、メンタルの薬に加えて、また別の薬を飲む毎日。
生活リズムは、今もボロボロのままだ。
病院へ行くための「玄関のドア」が、どうしても開けられなかった。
結局、一年近くも主治医の顔を見ていない。家族が代わりに薬を取りに行ってくれる「家族外来」に頼り切りになっている。
結局主治医にはお礼も言えず転院して、通いやすくなれば……と思ってたけれど、心はまだ、どこにも着地できていない気がする。
歯磨きは、一日に一回できればマシな方。
シャワーは、一週間に一回浴びられれば、もう大イベントだ。
「いい大人が、こんなこともできないのか」
そんな声が頭の中で響く。
他人から見れば、ただ止まっているだけ、あるいは後ろに下がっているだけの一年に見えるかもしれない。
「生存」できたことが、最大の実績
でも、ふと思った。
歯ブラシを持つ手が、鉛みたいに重い日。
シャワー一回のために、心臓がバクバクするほどの勇気が必要な日。
「もう消えてしまいたい」という重力に引っ張られながら、目をつぶって耐えた日。
その一日一日を、私は逃げ出さずに「生き延びて」きた。
うつ病の渦中にいる人にとって、現状維持は「サボり」じゃない。
猛烈な逆風の中で、飛ばされないように必死で地面にしがみついている状態なんだと思う。
19年前の私なら、この一年を「0点」と切り捨てていた。
でも、今の私は、一週間に一度のシャワーでさっぱりした瞬間の達成感や、今日を生き延びたという事実を、少しだけ「頑張ったじゃん」と思いたい。
進展がないんじゃない。
私は、この体と心で、一年間を必死に守り抜いてきたんだ。
自分を責めないための、私なりの「整理」
もし、あなたも今、スマホのカレンダーを見て「今年も何もできなかった」と自分を責めているなら。
私の19年の経験からたどり着いた、小さな気づきを置いておきます。
- 「できなかったこと」ではなく「耐えたこと」を数える: できないのは病気のせい。耐えたのはあなたの力。
- 0点でも、生きて年を越せるなら「合格」: うつ病の世界では、生き抜くこそが最大の成果。
- 来年の目標なんて、今はなくていい: とりあえず、今日一日を、静かに過ごすことだけを考える。
来年を、まだ想像できなくてもいい
来年のことは、まだ想像できなくていい。
今はただ、暖かい布団があること。
そして、あなたが今日までたどり着いたこと。
それだけで、十分すぎるほどの一年だったのだと、私は本気で思っている。
(追伸)
具体的な年末年始の過ごし方や、病院が休みの期間を乗り切るための「知識」が必要なときは、こちらの記事も役立つかもしれません。



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