この記事でわかること
- 休職は「逃げ」ではなく、自分を守るための大切な「治療」であること
- 休職を決断する前、あるいは医師から勧められた時に、まず何をすべきか
- 安心して休むために確認しておくべき、お金と会社との具体的な手続き
- 私の体験談から学んだ、休職期間を未来に繋げるための心構え
「もう、これ以上がんばれない…」
「仕事のことを考えると、涙が止まらない…」
心と身体が悲鳴をあげ、休職という選択肢が頭をよぎっているあなた。
あるいは、すでに医師から休職を勧められ、どうすればいいか途方に暮れているあなた。
きっと今、すごく不安で、自分を責めてしまっているかもしれませんね。
でも、どうか忘れないでください。
休職は、決して「逃げ」や「負け」ではありません。
それは、壊れてしまう前に自分を守り、未来のために回復へ専念するための、勇気ある「戦略的撤退」であり、大切な「治療」の一環なのです。
この記事では、かつて同じように悩み、休職を経験した私が、あなたが安心して次の一歩を踏み出すために、事前に確認しておきたいポイントを、具体的なステップに沿ってやさしく解説します。
大丈夫。
あなたは一人じゃありません。
ステップ1:心の準備|「休むことへの罪悪感」を、そっと手放す
まず、行動を起こす前に、一番大切な心の準備から始めましょう。
うつ病で休職を考えるとき、多くの人が「周りに迷惑をかけてしまう」「自分はダメな人間だ」という罪悪感に苛まれます。
でも、考えてみてください。
車がガス欠になったら、走れないですよね。
それと同じで、今のあなたの心は、エネルギーが空っぽの状態なのです。
厚生労働省のサイトでも説明されている通り、うつ病は「脳のエネルギー切れ」だと考えられています。
無理に走り続ければ、車が壊れてしまうように、あなたの心も回復がより難しくなってしまいます。
だから、まずは「休むことは、自分の未来を守るための最も重要な仕事だ」と、考え方を変えてみませんか。
ステップ2:行動計画|安心して休むための5つの具体的な手続き
心の準備ができたら、具体的な手続きに進みましょう。
パニックにならずに済むよう、やるべきことを5つの流れに整理しました。
休職するためには、医師による「休職が必要である」という診断書が不可欠です。
すでに通院中の方は、かかりつけの主治医に会社の状況と休職の意向を伝え、診断書を作成してもらいましょう。
まだ通院していない場合は、まず心療内科や精神科を受診することから始めます。
内科のかかりつけ医に相談して、専門医を紹介してもらうのも良い方法です。
医師から休職を勧められた(ドクターストップ)場合も、この診断書が手続きの起点になります。
診断書を準備できたら、会社の相談窓口に繋がります。
直属の上司に話しにくい場合は、人事部や、もしあれば産業医、保健師といった専門の方に「医師から休職が必要との診断を受けました」と伝えましょう。
彼らは専門家として、あなたと会社の間に立ち、次に何をすべきか具体的に導いてくれます。
休職は法律で定められた制度ではないため、ルールは会社によって異なります。
相談窓口の方と一緒に、就業規則の「休職」に関する項目で、以下の点を確認しましょう。
- 休職できる期間はどれくらいか(勤続年数によって変わることが多いです)
- 休職中の給与は支払われるか(無給の場合でも、後述の傷病手当金が支えになります)
- 復職するための条件は何か
もし会社に休職制度がない場合でも、有給休暇をすべて消化したり、退職を視野に入れて傷病手当金を申請したりと、道はあります。
一人で抱え込まず、必ず相談してください。
休職中の経済的な不安を和らげる、非常に重要な制度です。
あなたが加入している健康保険から、給与のおよそ3分の2が、原則として最長1年6ヶ月支給されます。
申請には、医師と会社に書類を記入してもらう必要がありますので、診断書をもらうタイミングで、傷病手当金の申請についても相談しておくとスムーズです。
安心して療養に専念するため、休職に入る前に会社との連絡方法を明確にしておきましょう。
- 連絡窓口は誰か(上司、人事など)
- 連絡の頻度はどれくらいか(月1回など)
- 連絡の方法はどうするか(電話、メールなど)
これを決めておくだけで、「会社から急に連絡が来たらどうしよう…」という不要な不安を減らすことができます。
ステップ3:休職中の心得|私の経験から伝えたい、たった一つのこと

当時の私は、休職の目的を「うつ病を治すこと」だけだと考えていました。
しかし、本来の目的はそうではありません。
休職の本当の目的は、「元の職場に戻っても、うつ病が再発しない心と身体の状態を作ること」です。
私はこの視点が完全に欠けていたため、復職後に再び体調を崩してしまいました。
「ただ休む」のではなく、「なぜ休職に至ったのか」を振り返り、ストレスへの対処法を身につける。
そのための貴重な時間が、休職期間なのです。
私の具体的な成功談や失敗談については、こちらの記事で詳しくお話ししています。
まとめ:大丈夫。休むことは、未来の自分への最高の贈り物です
うつ病で休職を考えることは、とても勇気がいる決断です。
たくさんの不安に押しつぶされそうになるかもしれません。
でも、この記事でお伝えしたステップに沿って一つひとつ進めていけば、必ず道は開けます。
休職は、あなたが再びあなたらしく笑えるようになるための、未来の自分への最高の贈り物です。
今は焦らず、自分を大切にすることだけを考えてくださいね。
あなたが安心して休養に専念し、回復への道を歩んでいけるよう、心から応援しています。
いつでも見返せるように、この記事をブックマークしておくことをお勧めします。
お気軽に感想をどうぞ
ご無沙汰してます。
うつ病youtuber ぺぇすけです!
いつもTwitterでハート等反応ありがとうございます(※励みになってます)
いつも興味をもち、ブログ拝見しています。
今回も共感多く拝見致しました。
更によくなるのであれば、
7つのポイントを記載した方が良いかなと思い、コメントしました。
(※生意気だったらすみません)
ただ、僕自身人事かつ役員として働いていたので面接や、どういう人を採用したい等企業側の気持ちも把握しているつもりです。
ですので、そういう部分もおりこんだうえでアドバイスをすると更に良い記事になると思いました!
(100点の記事が120点になると個人的に思います)
出過ぎたマネでしたら、申し訳ありません。
引き続きよろしくお願い致します!
ぺぇすけさん、こちらこそいつもツイッターでリプやいいねありがとうございます。
ぺぇすけさんのYouTubeも視聴して楽しませてもらってます♪
今回の記事について、まずは共感してもらえてありがとうございます。
そして、何よりも内容に対するアドバイスを頂けたことが本当に嬉しいです。
このようなコメントが更に記事を良いものにできるので貴重です。
確かに休職者目線でしか考えていなかったので企業側の視点というのは大切ですね。
その視点もよく調べ考えて記事を更に良いものにしてみますね。本当にありがとうございます_(._.)_
こちらこそ、今後ともブログ、ツイッター、YouTubeでよろしくお願いします。