うつ病の人の障害年金制度という1つの選択肢

うつ病の人の障害年金制度という1つの選択肢のアイキャッチ役に立つ制度
この記事は約5分で読めます。
ななころ
ななころ

やおこさん、障害年金って聞いたことある?

やおこ
やおこ

なんとなく名前だけは…。でも年金制度って複雑だからよく知りません。

ななころ
ななころ

重度のメンタル疾患の人にとっての「1つの選択肢」として知っておいてほしいので調べてみたよ。

障害年金とは何か

うつ病の人の障害年金制度という1つの選択肢の年金手帳

ななころ
ななころ

国民年金法、厚生年金保険法などに基づき、病気や怪我で障害がある状態になった人に対して支給される公的年金です。

やおこ
やおこ

年金って、ちゃんと納めて仕事を勤めあげた世代が貰えるものじゃないの?

ななころ
ななころ

通常はそうなんだけどね。この障害年金制度は本当に複雑なので、なるべくわかりやすく説明するね。

障害年金の種類は2つある

障害基礎年金

初診日が国民年金加入中の人が対象です。

国民年金の加入者の例
自営業者、農業者、漁業者、専業主婦、専業主夫、学生、フリーター、無職など

障害厚生年金

初診日が厚生年金加入中の人が対象です。

厚生年金に加入者の例
会社員、公務員など

障害年金の申請には初診日が重要

障害年金の申請には初診日(障害の原因となる病気や怪我で初めて医師の診療を受けた日)が認定基準の1つとなります。その際に、どの公的年金制度に加入していたかによって、受けられる条件が異なってきます。また、初診日から1年6ヶ月経過した日(障害認定日)以降に申請ができるので、初診日が確定していなければいけません。

障害年金の受給要件(どんな人がもらえるの?)

障害認定日において障害等級1級、2級、3級に該当する程度の障害の状態にあることです。どのような病気や怪我が該当するのかは様々ですが、障害により生活や仕事などの制限の度合いにより認定基準が変わります。

障害等級の分類

障害年金と障害等級の分類は複雑ですので表で説明します。

障害年金の分類
障害等級初診日が国民年金加入者初診日が厚生年金加入者
1級障害基礎年金障害基礎年金
障害厚生年金
2級障害基礎年金障害基礎年金
障害厚生年金
3級なし障害厚生年金
3級より軽いなし障害手当金

障害年金の金額(いくら受給できるの?)

障害基礎年金か障害厚生年金により異なります。また家族構成によって決まります。

障害年金の金額(2020年度)
障害等級障害基礎年金障害厚生年金障害手当金
1級月額 81,427円+子供の加算(※1)報酬比例の年金×1.25
配偶者加給年金(※2)
なし
2級月額 65,141円+子供の加算(※1)報酬比例の年金
配偶者加給年金(※2)
なし
3級なし報酬比例の年金
(最低保証 月額 48,858円)
なし
3級より軽いなしなし報酬比例の年金の2年分
(最低保証 1,172,600円)

※1 子供の加算:第一子、第二子(月額 18,741円)、第三子(月額 6,250円)
※2 配偶者加給年金:月額 18,741円

報酬比例の年金は厚生年金の加入期間や収入によって異なります。

うつ病と障害年金について

うつ病でも障害年金を受給できるの?

うつ病というメンタル疾患で障害年金は受給できるのでしょうか。身体的な怪我や病気と違って目に見えない部分が多く障害認定基準がどのように判断されるかはいくつかポイントがあります。

  • いまの症状のみでの認定は不十分であり、症状の経過や日常生活などの状態が考慮されます
  • 別の精神疾患が併発しているときは、併合認定は行われず、諸症状を総合的に判断されます
  • 日常生活能力の判定では、身体的・精神的機能を考慮のうえ、社会的な適応性状況が判断されます
  • 働いている場合は、その療養状況の考慮と、仕事の種類や就労状況、援助内容、従業員との意思疎通の状況など確認して日常生活能力を判断されます

うつ病の場合は病状だけでなく、療養状況、生活環境、勤労状況など総合的に判断されます。申請すれば確実に認可されるわけではないようです。まずは、ご自分の病状や生活状況などを見て、本当に必要だと思った方は、主治医にまず相談してみましょう。自分で申請することも可能ですが、提出する資料の準備にかかる負担は大きいため、専門家である社会保険労務士に相談するのも選択の1つです。

うつ病で障害年金を受給している人の人数は?

2011年のデータで少し古いですが、全受給者が約195万人で、その中で精神障害は約32万人です。身体的な病気や怪我など様々な理由で受給している方がいますが、傷病別だと実は精神障害が一番多いようです。精神障害といっても様々なメンタル疾患がありますので、このうちうつ病の内訳が何人なのかは厚生労働省には掲載されていません。

うつ病をはじめとするメンタル疾患の受給の認可率は現実的には厳しい数値です。理由としては、外見からは見えない疾患であり、判断する数値となる根拠を判断するのが簡単ではないからです。

精神障害者保健福祉手帳との関係性は?

障害年金と精神障害者保健福祉手帳は全く別の制度で、審査する機関が違います。障害者手帳の等級が障害年金の等級になるわけではないですが、審査する際の判断材料にはされるようです。

うつ病の人の障害年金制度という1つの選択肢のまとめ

ここでは、障害年金制度という存在があるということを紹介しました。病気が長期化して、働くことや日常生活に支障が出るほど重症化しているような場合は、1つの選択肢として知っておいてほしいです。

お気軽に感想をどうぞ