- 精神疾患の通院中で、医療費の負担を減らしたい
- 制度の仕組みや申請手順をわかりやすく知りたい
- 実際の体験談を通して不安を減らしたい


うつ病などで通院中の方へ──「自立支援医療制度」で医療費の負担を減らせます
私の体験から
うつ病の通院を続けていたある日、医療費の負担に悩んでいた私に、同じく通院中の友人が教えてくれたのが「自立支援医療制度」。
当時、主治医からの説明はなく、制度を知らずに過ごしていました。
申請後、診察代・お薬代が【約9,000円→約3,000円】に軽減。
気持ちも少し楽になりました。
自立支援医療制度とは?
- 都道府県が主体で運営する公費による医療費補助制度
- 精神疾患(うつ病・不安障害など)も対象
- 通常3割負担の医療費が1割に軽減
- 所得に応じて、月額の自己負担上限が設定されます
対象となる疾患の一例
- うつ病、パニック障害、双極性障害、統合失調症
- 強迫性障害、ADHD、ASD、てんかん など
※主治医による診断が必要です。疑いの段階では申請が通らないことがあります。
医療費の軽減例
- 診察代:約1,500円 → 約500円
- 薬代:約7,500円 → 約2,500円
申請の流れ
- ①主治医に相談制度を使いたい旨を伝え、許可をもらいます。
- ②診断書の取得自治体指定書式の診断書(発行に費用がかかります)を医師に依頼。
- ③医療機関・薬局を選ぶ制度対応の病院と薬局を事前に確認・選定。
- ④申請書類の提出必要書類を自治体に提出します。
- ⑤受給者証の受領約2ヶ月後に届きます。控えも大切に保管しておきましょう。
注意点(私が経験した失敗談)
- 違う薬局で処方:登録外の薬局を使ったとき、制度が適用されず3割負担に、登録薬局は慎重に
- 更新忘れ:有効期限を過ぎると、再度診断書が必要、余裕をもって手続きを
- 受給者証が届かない:申請控えを提示すると対応してくれる場合も
更新に関する補足
- 1年ごとに役所での更新が必要
- 奇数回目の更新(3年目・5年目など)では診断書が再度必要
- 有効期限の3か月前から申請可能です、余裕をもって準備しましょう
自己負担上限(月額)一覧
所得区分 | 条件 | 通常上限 | 重度・継続上限 |
---|---|---|---|
生活保護 | 該当世帯 | 0円 | 0円 |
区分1 | 市民税非課税/年収80万円以下 | 2,500円 | 2,500円 |
区分2 | 市民税非課税/年収80万円超 | 5,000円 | 5,000円 |
中間所得1 | 市民税33,000円未満 | 高額療養費準拠 | 5,000円 |
中間所得2 | 市民税33,000~235,000円未満 | 高額療養費準拠 | 10,000円 |
一定所得以上 | 市民税235,000円以上 | 対象外 | 20,000円 |
不安な方へ:情報は外部に漏れません
会社に提出する書類は不要で、情報は医療機関と自治体の間で管理されます。
私自身、15年以上利用していますが、誰かに知られたり困った経験は一度もありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 指定された病院や薬局って、どう確認すればいい?
A. 初回申請時に自治体の「自立支援医療機関リスト」を確認できます。病院や薬局に直接「対応していますか?」と聞いてもOK。ネットに掲載されている場合もあります。
Q. 更新手続きをしましたが受給者証が届かず受診日を迎えました
A. 控えを提示すれば、制度が適用される場合もあります。もし通常の3割で支払っても、後日2割分が戻るケースもあります。
Q. 家族や会社に知られたりしませんか?
A. 制度利用に関する情報は医療機関・自治体内で管理され、会社や家族への通知はありませんのでご安心ください。
Q. 交通費も補助されますか?
A. 残念ながら交通費は対象外です。ただし精神障害者保健福祉手帳を持っていれば、自治体によって補助がある場合があります。
Q. 未成年でも申請できますか?
A. はい。未成年でも利用可能です。申請時に保護者の同意や身分証明書類が必要な場合もあるので、自治体に確認してください。
まとめ:安心して治療に向き合うために
医療費の負担が軽くなることで、治療への一歩も踏み出しやすくなります。
まずは主治医や家族に相談し、この制度を上手に活用していただけたら嬉しいです。
参考リンク
-
厚生労働省|自立支援医療(精神通院医療)制度の概要
精神疾患で通院が継続的に必要な方の医療費負担を軽減する制度の詳細が記載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jiritsu/index.html
お気軽に感想をどうぞ
ななころさん、こんにちは!
自立支援医療制度、初めて知りました。
私の持病の特定疾患の申請と同じような感じなんですね。
姪っ子が心療内科を受診しているので、自立支援医療制度があることを伝えたいと思います。
教えてくれて、ありがとうございます。
ユートピアさん、またコメントいただけて嬉しいです。
自立支援医療制度は主治医に相談すれば、きっと相談に乗ってくれますよ。
医療費の負担はこころの負担につながりますからね…
ぜひ姪っ子さんに教えてあげて下さいね。おちからになれて良かったです(^^)
私の場合は、小学生の頃から児童相談所のケースワーカーさん(精神科医さん?)に話を聞いてもらい、高校卒業と同時にその人が総合病院へ移動するからとその人の紹介で別の心療内科へ。
そこでは自立支援医療もありますよ。と親切に教えてくださったので申請も早くに出来て割かし医療費については助かってます。
ただ、期限を自分で確認して病院で更新手続きをし自分の住んでる地域の保健所?(私の場合は区役所に隣接してます)へ行って更新と言うのが面倒だなと感じます。
私は今は症状も落ち着いていて比較的行動的なので苦ではありませんが、鬱がひどい場合に更新手続きを自分で行わなければならないのは苦痛だなぁと。
頼れる人が居るのならその人に代わりに行ってもらうことも可能のようですが、、、
うんぴぃさん、コメントありがとうございます。心療内科の先生が自立支援医療制度のことを教えて下さったんですね。そういうことがもっと当たり前になると嬉しいですね。確かに更新手続きはうつ病治療中の身にはつらいですよね…私の場合は近くに役所がないので、数年間は家族に代理で更新手続きしてもらった時期がありました。郵送やインターネット手続きなどが今後浸透していけばいいなって思っています。
お返事ありがとうございます。
そうですね、こういう制度があるよと病院側から勧めてもらえる環境や手続きにしてもななころさんが仰るようにインターネット、郵送でも出来るように浸透すれば良いですよね。
因みに生活保護受給者でも、医療券とは別になりますが併用して自立支援の申請が行えます(経験あり)
生活保護受給者だからいいのかなって思ってる人もケースワーカーさんにも伝えたりと少し面倒ではありますが、医療券と別に申請してもいいと思います。
私の住む地域では決まった交通機関は手帳を見せれば交通費無料なので病院までの遠い道のり大分と助かってます。特に病気が理由で働けずに生活保護受けてる方は交通費の数百円でも貴重ですしね。今休職されている方も勿論ですが。
うんぴぃさん、返信ありがとうございます。
生活保護の話は聞いたことがありますが自立支援医療制度との併用ができることは初耳でした。教えてくれてありがとうございます。これを機に調べてみようと思います。
精神障害者手帳があれば交通費を免除してくれるのは嬉しいですよね。治療する交通費は無視できないですからね。私は千葉県から都内まで通院しているので医療費よりも交通費の方が経済的に負担になっています。情報ありがとうございましたm(__)m