【書籍レビュー】うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた

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「うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた」の書籍レビュー

書籍の情報

  • タイトル:うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた
  • 著者:ほっしー
  • 解説:和田秀樹
  • 形式:文章
  • 出版日:2018年10月19日
  • 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • ページ数:320ページ
  • 読了目安時間:2~3時間

あらすじ

Twitterで2.4万回リツイート、4.1万の「いいね!」がついた大反響の「うつマッピング」、待望の書籍化!

「うつマッピング」とは、長年うつ(双極性障害)に苦しんできた著者が、たくさんの治療法を試してきたなかで、
「効果があったこと」「なかったこと」を1枚の図にしたものです。

本書では、著者の「うつマッピング」に即して、「効果高い・お手軽」な対処法から「効果低い・難しい」対処法まで、自らの体験や根拠を交えながら具体的に解説。

まさに、経験者だから書ける、「うつによいこと、そんなによくないこと」大全です!

出典:ディスカヴァー・トゥエンティワン うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた

読んでみた感想・書評

うつ病の体験談をネットで調べれば、まず検索上位に表示される、メンタルハッカーことほっしーさん。本書の発売当時2018年はブログを中心に活動して、ツイッターの2018年4月16日の「うつを治すうつマッピング」ツイートがバズり、一躍有名に。

現在ではYouTubeを中心に積極的にうつ病に関する情報を発信しています。私はほっしーさんの動画は視聴していて、情報の有益さだけでなく、視聴者への配慮や人間性などに共感して、本書を読もうと思いました。形式は文章なので、マンガよりボリュームはありますが、途中にかわいらしいイラストがあり、文字の大きさや行間も読みやすくなっています。

全部で34個もの実体験を「効果、手軽さ、おすすめ度」で星5つ制の評価になっています。私も色んなことを試してきましたが、初めて知った方法もあり、「これは試してみたい!」というものもありました。

評価はあくまで、ほっしーさんの付けたランクなので、人によっては全く逆の評価になるものもあります。しかし、このうつマッピングの面白いところは、人によってマッピングが変わるところです。ほっしーさんは最もお手軽で効果が高いものに「愛犬」を挙げていますが、犬が苦手な人にはこの発想は出てきません。

つまり人によって、「どの方法がお手軽なのか、効果があるのかが違ってくる」のが実に面白いところですね。ツイッターのハッシュタグ「#うつマッピング」で検索すると、たくさんの人のマッピングがツイートされているので、それを見るだけでも参考になります。

文章からは役立つことだけでなく、ほっしーさんの人間性がにじみ出ています。ほっしーさんがなぜ人気があるのかわかった気がします。精神科医や専門家ではなく、患者目線で書かれた本としてはぜひ読んでほしい一冊です。

注意点としては、この本は患者目線で書かれた体験談ですので、同じことをすれば良いというものではありません。一人の成功体験として読む必要があります。うつ病は10人患者がいれば10通りの寛解への道があります。この本を読んで治すのではなく、医療機関にはちゃんと受診しましょうね。

共感ポイント

ほっしーさんがなぜ本書を書くに至ったかの理由に、「うつ病で苦しむ人がたくさんいるのに、患者目線の情報があまりに少ない」というものがありました。まさにここは共感ポイント!この世には精神科医が執筆しているうつ病対策本はたくさんあります。もちろん、精神科医はメンタルヘルスのプロです。しかし患者の苦しみを本当に理解できるのはうつ病になった人だけです。

うつ病患者にしかわからないつらさ、気をつけなければいけないこと、どう乗り越えてきたかなどの情報がうまくまとめられていて、私のブログの始めたきっかけと同じで共感ポイント!

文章はとてもわかりやすく書かれていますが、相当勉強して知識があるのがわかりました。専門用語や難しい理論などはなるべくシンプルに書かれていて、心にすっと入り込んできます。こういう所にもやさしさが感じ取れます。

途中に書かれている

  • 薬だけではうつ病は治らない
  • 心配事の9割は起こらない

という言葉は、私も長年うつ病を経験して実感していることです。

最後の部分に解説の和田秀樹さん(精神科医)が「第二、第三のほっしー氏が出てくることを心待ちにしている」と締めくくっていますが、まさに私もそう願っています。患者からの体験談が書かれた情報が手に入りやすくなれば、それだけうつ病治療者の情報源が広がります。

闘病記ではなく、実際に試した体験談が具体的に紹介されているので、何が合うかは人それぞれですが、新しい発見がある一冊に出逢えたことは間違いありません。

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