- 障害者手帳を持っている、または申請を考えている
- 手帳の申請の流れを知りたい
- 実際の生の体験談を読んでみたい
精神障害者保健福祉手帳の取得の流れとポイント

いろいろ悩んだ末に障害者手帳を申請して取得したんだよ。

1年間ずっと悩んでたもんね。
取得してからどんな制度が活用できそうなの?

じゃあ、体験談をもとに取得の流れ、取得したらするべきことを解説しようかな。
申請しようか迷っている人は、下の記事を読んでね。
取得の流れを簡単に解説します
- 申請前1.家族内会議家族に申請をすることを伝える
- 申請準備2.主治医に相談主治医に手帳を取得したいことを伝える
- 3.役所に電話申請に必要な書類の確認をして、申請様式を郵送してもらう
- 4.主治医に依頼申請様式を持っていき、書類の作成をお願いする
- 申請5.役所へ行く必要書類を持って、申請する
- 6.待つ3ヶ月ほどで役所から封書が届く
- 取得7.役所へ行く本人書類を持って手帳を受け取る
取得の流れをポイントを解説します
「1.家族内会議」は関係の深い家族に伝えて反応を見ます。
反対されるケースも少なくないと聞くので、あとでトラブルにならないように伝えておきます。
「2.主治医に相談」はとても大切なポイントです。
病院の規模にもよりますが、精神科や心療内科の先生は過去に同じような相談をされています。
なので、相談した時の反応で申請したら取得できるか、できないかが大体わかります。
というのも、審査に必要な申請書は主治医が書くからです。
ちゃんと主治医に許可をもらったら次へ進みます。
「3.役所に電話」では、申請するのに必要な書類を確認します。
私は市役所から、申請書や必要書類の一覧を郵送してもらいました。
もし、郵送の対応をしていないようなら、直接取りに行きましょう。
「4.主治医に依頼」では、事前に話は伝えてあるので、申請書を渡して書いてもらうだけです。
「5.役所へ行く」では、申請書と必要書類の一覧を持って、役所の障害福祉課へ行きます。
「6.待つ」は、審査に2~3ヶ月かかるので待ちます。
その後、審査の結果が記載された封書が家に届きます。
「7.役所へ行く」では、6で届いた封書を持って、役所の障害福祉課へ行きます。
そこで、手帳を受け取れば、その日から使うことができます。
障害者手帳 取得したあとするべきこと5つのこと
役所の障害福祉課で情報を聞く
障害者手帳で利用できる制度は国で一律のものもあれば、自治体によって独自のものもあります。
ですので、まずは手帳を受け取ったときに、役所の人に活用できる制度の一覧を聞きましょう。
私の市では冊子にまとめられていて、渡してくれました。
また、私のケース(精神3級)で活用できるものはどれか、丁寧に説明してくれました。
障害者手帳は身体、療育、精神の3種類の分類されます。
また、障害等級によって、受けられる制度が異なります。

冊子でまとめてあり、自分が活用できる制度がわかり便利です。
交通機関の情報は全て調べる
障害者手帳で交通機関が割引や無料になることは聞いたことがあるかもしれません。
病院や役所へ行くために、どうしても交通費は必要となります。
そこで、よく使う交通機関の障害者割引の制度を調べましょう。
交通機関によって条件が細かく定められています。
- 種類(身体・療育・精神)
- 障害等級
- 在住場所
- 介助者も対象になるか
たとえば、私は千葉県民なので「都内在住が条件」の交通機関では対象外となります。
通院先が都内の私にとっては、これは予想外でした。
しかし、鉄道会社やバス会社によっては、在住場所を定めてないところもあります。
公式サイトをチェックするか、電話で問合せてみましょう。

私が通院で使う都内のバスは在住条件がないので半額になりました。
携帯電話の障害者割引のシミュレーションをする
携帯の3大キャリアでは障害者割引があります。
もし、ドコモ、au、ソフトバンクのスマホを契約している場合は安くなるかもしれません。
いまの契約状況によっては、プランを変更する必要もあります。
コールセンターに電話して、あなたの契約状況に合わせて相談するのが一番確実な方法です。

ドコモでシミュレーションをしたところ、割引になることがわかったので、障害者割引に加入しました。
障害者控除を申請するか検討する
障害者手帳を保有すると、所得税や住民税の控除(税金の負担を減らす)を受けられます。
所得が一定以上あり、所得税や住民税を納めている人は、年末調整や確定申告で控除を受けられます。
注意点としては、勤務していて年末調整で申請すると会社経由で申告するため、会社に手帳の保有を知らせることになります。

私は今年(2022年)の確定申告で、障害者控除を申告しました。
障害者雇用や就労継続支援の選択肢を考えておく
今後、転職活動をする時に、障害者雇用という選択肢が生まれます。
この雇用枠は障害者手帳を保有していることが条件なのです。
一般の雇用枠や障害を伝えないで転職するクローズ就労の場合は使えません。
もし、障害をオープンにして障害者雇用枠の中で働きたいという人は、頭の片隅に置いておくといいでしょう。
また、すぐに転職できない体調の人は就労継続支援や就労移行支援という選択肢があります。
これは、企業で働くのがすぐには難しい人が体調と相談しながら働く場所です。
場所によりますが、障害者手帳の保有が条件の場所もあります。

私は将来の選択肢として考えています。
障害者手帳を紛失してしまった場合は?
紛失したらすぐに警察に紛失届けを出しましょう。
その後、役所に再交付の届けをすれば交付してもらます。
必要な持ち物は「顔写真」「印鑑」のみなので、新たに診断書は必要ありません。
障害者手帳を取得したらするべき5つのことを体験談からお伝えしますのまとめ
障害者手帳を持つということは、言い換えると国に障害者と認定されるということです。
保有していることのデメリットはありません。
しかし、持っていることで精神的なジレンマは出てくる人もいます。
よく家族や自分自身と相談して、持っておくと未来への可能性が広がると思った方は申請してみて下さい。
必要がなくなれば返却したり、延長申請しないということもできます。
私の体験談を読んでみて、申請してみたいと思った人の参考になれば幸いです。
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