うつ病の私がメンタルヘルス・マネジメント検定を独学で取得したワケ

うつ病の私がメンタルヘルス・マネジメント検定を独学で取得したワケのアイキャッチ 治療法を学ぶ
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ななころ
ななころ

「うつ病あるある」なんだけど、いろんな本を読むとメンタルヘルスの知識が自然に増えていくんだよね。

やおこ
やおこ

病気を克服するためには知識は必要だものね。

ななころ
ななころ

もし、同じように知識が身についた人は「資格」という形にするのがオススメです。
この記事では実際に私が取得したメンタルヘルス・マネジメント検定について解説します。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは何か

メンタルヘルス・マネジメント検定の概要

メンタルヘルス・マネジメント検定とは大阪商工会議所が主催している民間資格です。
名前の通り、こころの健康管理(メンタルヘルス・マネジメント)について扱った資格です

メンタルヘルス・マネジメント検定の種類

Ⅰ種(マスターコース)

  • 対象:人事労務管理スタッフや経営幹部
  • 目的:社内のメンタルヘルス対策の推進

Ⅱ種(ラインケアコース)

  • 対象:管理職
  • 目的:上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進

Ⅲ種(セルフケアコース)

  • 対象:一般社員
  • 目的:従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
やおこ
やおこ

対象となる人ごとにコースが分かれているのね。

メンタルヘルス・マネジメント検定の合格率(難易度)

直近5回分の合格率の平均を計算してみました。

Ⅰ種:16.9%
Ⅱ種:57.0%
Ⅲ種:76.9%
ななころ
ななころ

上位資格ほど難易度は高くなります。
また「資格あるある」ですが、年度によって難易度にはバラツキがあります。

うつ病の人はⅢ種(セルフケアコース)を取得するのがオススメ

うつ病の人はⅢ種(セルフケアコース)を取得するのがオススメ

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種(セルフケアコース)とは?

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種(セルフケアコース)とは、自分のメンタルヘルス対策を目的としたものです。
病気の予防対策のためですが、うつ病などのメンタル疾患で悩んでいる人の再発防止にも役立つと私は考えています。

ななころ
ななころ

ここで、公式テキストの目次を見てみましょう。

  1. メンタルヘルスケアの意義
  2. ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
  3. セルフケアの重要性
  4. ストレスへの気づき方
  5. ストレスへの対処、軽減の方法

出典:メンタルヘルス・マネジメント検定試験 公式テキスト

いかがですか?

目次を見てわかる通り、メンタルヘルスのなかでも自分のこころのケアが中心となっています。
特に「ストレス」に焦点を当てているので、ストレスをためやすい人にはその対処法が書かれています。

私がⅢ種(セルフケアコース)を取得した理由

うつ病になり、たくさんの本を読むと自然に知識が増えていきます。
もちろん、寛解(症状がおだやかになること)や再発防止のための知識が必要なのですが、せっかく得た知識を

何か形にしたい!

という思いがありました。

Ⅲ種を取得しても、社内の評価や転職が有利になることはあまり期待できません。
カウンセラーなどのメンタルケアの仕事をするためには、精神保健福祉士や社会福祉士、公認心理師といった国家資格が有利になります。

しかし、私はカウンセラーになるのではなく、自分のこころのマネジメントが目標でしたので、この資格がまさに最適でした。
さまざまなうつ病治療本を読んで「断片的な知識」を得ていくうちに、それを「体系的な知識」にしたくなりました。

ななころ
ななころ

言い換えるならば、ばらばらに得た知識を「資格という形」にしたかったんです。


ちなみに、Ⅱ種(ラインケアコース)では、上司が部下に対するケアをすることが目的なので、同僚や部下のケアをしたいという人は、Ⅱ種も同時に取得するといいです。

やおこ
やおこ

もし、誰かのメンタルケアをしたいというならⅢ種とⅡ種をとればいいのね。

Ⅲ種(セルフケアコース)は独学で合格できます

合格率(76.9%)を見ればわかる通り、Ⅲ種(セルフケアコース)は高い合格率です。
公式テキスト・解説本を読み、過去問を解けば十分です。
自宅でも通勤のスキマ時間でも勉強できますね。

有料の資格取得講座もありますが、お値段はそこそこかかります。
もし、独学だとモチベーションが続かないという人は申し込むのもアリですね。
なかには「不合格なら全額返金」という講座もあります。

Ⅲ種(セルフケアコース)のオススメ勉強法

大阪商工会議所が出版している公式テキストから出題されるので購入しましたが、個人的には読みづらいと感じました。
文章での情報量が多く、図がほとんどないため、理解するのに時間がかかります。

私はわかりやすく書かれている解説本を買って、それを重点的に読みました。
試験対策用の解説なので、どうしても不足している部分がある場合は、公式テキストで補いました。

合格した人たちにもさまざまな意見があり
「公式テキスト1冊で十分」
「解説本だけで合格した」
などです。

ななころ
ななころ

資格の勉強方法の好みは、人それぞれですが、私は「わかりやすさ重視派」です。

メンタルヘルスマネジメント検定のオススメ解説本・過去問

解説本は何冊か存在しますが、私が購入したオススメは、見波利幸さんが書かれているシリーズです。

とにかく読みやすくて、わかりやすい!

重点ポイントが書かれているので、まさに資格の対策をために書かれている本です。
出版年は2017年ですが、公式テキスト改訂4版(最新版)に対応しています。
末尾に問題集がついていますので、学んだら設問を解くという形をとれます。


検定や資格では過去問を解くのが重要です。
毎年、若干の変化はありますが、全く同じ問題が出るなんてこともあります。
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種では実際に過去問から出題されることも多いです。
過去問の場合は最新の2020年度版を解いておくのがいいでしょう。


公式テキストを購入するかは迷うところですが、私は購入しました。

理由は2つです。

  1. 設問はすべて公式テキストから出題が基本のため
  2. 資格を取得したあとでも、メンタルケアの本として活用できる
やおこ
やおこ

確かに資格対策本は資格を取得したら読み返さないものね。


他にあるメンタルヘルスの資格を紹介します

他にあるメンタルヘルスの資格を紹介します

国家資格

  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉士
  • 公認心理師
ななころ
ななころ

メンタルヘルスの仕事をするなら大切な3つです。
私は仕事にするためではないので取りませんし、難易度的に無理です笑

民間資格

  • ケアストレスカウンセラー
  • ストレスカチェックコンサルタント
  • こころ検定
  • 産業カウンセラー
  • EAPメンタルヘルスカウンセラー
  • メンタルトレーナー
ななころ
ななころ

民間資格でもこれだけ多くあります。
基本的に、誰かのケアをする側(カウンセラー)のための資格です。

やおこ
やおこ

「こころ検定」では、心理学をもとに自分のこころと向き合うコースもあるみたいね。

うつ病の私がメンタルヘルス・マネジメント検定を独学で取得したワケのまとめ

うつ病の私がメンタルヘルス・マネジメント検定を独学で取得したワケのまとめ

うつ病の私が得た知識を資格という形にしたという体験談をもとにお話しました。
もし、病状が安定してこころにゆとりがある人は、再発防止という意味でメンタルヘルス・マネジメント検定を取るのはオススメです。
案外、そこからメンタルケアの分野に興味を持って、カウンセラーの道へ進む人もいるかもしれませんね。

1つだけ注意点としては、うつ病の症状がつらい人(急性期)は、治療に徹底してくださいね。
資格を取るよりも、寛解を目指すのが最優先です。

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