- コロナ禍によるストレスを感じている
- コロナうつにならない対処ポイントを知りたい
- 生活の変化のストレスで体調が悪い
コロナうつって言葉、最近よく聞かない?
新型コロナに関する用語はいっぱい聞くね。コロナストレス、コロナ疲れとか。
言葉は造語だけど、新型コロナによるうつ病の関連性はあると思っているんだ。
コロナうつとは何か
コロナうつという用語が生まれた背景
新型コロナが蔓延して、緊急事態宣言が2020年4月7日に発動されました。
新型コロナによるストレスが起因して、いつしか「コロナうつ」という言葉を耳にするようになりました。
正式な病名ではありませんが、新型コロナがきっかけで発症するうつ病という造語です。
コロナうつは専門家も警鐘を鳴らしている
検索サイト(Google)で「コロナうつ」に関連する検索件数が増加しており、医療従事者は新型コロナが原因でうつ病を発症する人が増えるのではないかと警鐘を鳴らしています。
その情報の中には精神科医などの医者だけでなく、 厚生労働省や日本うつ病学会も新型コロナによるうつ病の危険性について注意をしています。
コロナうつが世界で拡大!国連も警告の報道発表
2020年6月2日にコロナストレスにより、世界でうつ病の兆候を示す人が増えていると国連が警告していると各社報道発表がありました。
支援機関には相談が相次いでいます。
米国勢調査局によると、米国内で2020年5月14〜19日に不安障害やうつの症状を示した成人は推定約34%です。
日本では緊急事態解除がされましたが、世界に目を向けるとまだ緊急事態であるため、この状態が長引けば、世界中でコロナうつが発症する懸念がされています。
コロナうつになる原因とは?
様々な原因が考えられますが、大きくこの4つの要因と分析しています。
- 精神的な要因
- 身体的な要因
- 経済的な要因
- 生活環境の変化
精神的な要因
- 新型コロナに感染するリスク不安、また家族に感染させてしまう不安
- 日々の感染者など情報によるストレス
- 著名人の罹患・訃報などのニュースによるショック
- 終息の見込みが立たない将来への不安
身体的な要因
- 外出自粛による運動量の低下
- 外出する機会が減るストレス
- 規則正しい睡眠リズムが刻めない
経済的な要因
- 仕事が休業・廃業した人の収入の減少
- 会社の業績悪化による収入の減少
生活環境の変化(行動の制限)
- 子供(幼児)を預けられない
- 子供(学生)の勉強が遅れてしまう不安
- 同居していない家族や恋人、友人に会えない
- テレワーク(在宅勤務)による仕事と家庭の境界線の難しさ
私の見解なので、人によっては他にも様々な要因が考えられます。
これだけ多くのストレスや不安が一気に降りかかれば、人によってはうつ病になっても不思議ではないわね。
コロナうつを防ぐ5つの対処ポイント
別の記事で「うつ病の人の緊急事態宣言での過ごし方(新型コロナウイルスと東日本大震災の比較)」という記事を書きましたが、ここからは新型コロナに焦点を絞ってポイントをまとめます。
不安要素を徹底排除する
うつ病発症になる要因で一番心配されるのがストレスや不安による精神的な要因です。
なので、不安要素になるものは徹底的に取り除きましょう。
- 過剰な情報収集をしない(ニュース、SNS、噂話など)
- 感染予防をしっかりして、日々の体調チェックをする(それ以上の心配はしない)
- 経済的に困っている人は国や自治体の給付金・補助金・助成金・融資制度をフル活用する(参考リンクがわかりやすいです)
厚生労働省が2020年6月19日に新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)をリリースしました。
○ 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に資するよう、新型コロナウイルス感染症対策テックチームと連携して、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA※)を開発しました。ご自身のスマートフォンにインストールして、利用いただきますようお願いします。
※COVID-19 Contact Confirming Application○ 本アプリは、利用者ご本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を利用して、お互いに分からないようプライバシーを確保して、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができます。
○ 利用者は、陽性者と接触した可能性が分かることで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができます。利用者が増えることで、感染拡大の防止につながることが期待されます。
出典:厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)
下のリンク先からiOS版とAndroid版をダウンロードできます。
日常生活に近い生活を送る
コロナ禍で日常生活を送るのは難しいですが、自粛していると気分だけでなく身体も参ってしまいます。
できる限り日常生活に近い状態を作り出すのが大切です。
- 決まった時間に起きて寝る(生活リズムを崩さない)
- 少しでもいいので運動をする(家の中でもOK)
- 外に出たくないなら、カーテンを開けて部屋の中で日光をたくさん浴びる
私は外出を極力自粛しているので、カーテンを開けて毎日数時間、日光を浴びています。おかげで、睡眠リズムは崩れません。
人とのコミュニケーションを大切に
3密(密閉、密集、密接)を避けるソーシャルディスタンス(社会的距離)はもう浸透しましたね。
人と対面で会うときのマナー(マスク、咳エチケット)には気をつけましょう。
また、コミュニケーションは対面だけではありません。スマホやパソコンを活用できます。
- 電話やメール、メッセージアプリを使って家族や友人と定期的に連絡を取る
- スマホやパソコンでオンライン飲み会を楽しむ
オンライン飲み会が流行ってますよね。私もしてみたいです。
食事の管理に気をつける
活動量が減ると食欲が落ちる人もいます。
しかし、免疫力を維持するには食事は欠かせません。
- 食事は1日3回、決まった時間に食べる
- いつもの量が食べられないようであれば少量でもOK
- 栄養バランスを考えた献立にする
- どうしても食べられないならゼリー飲料やドリンク
私はたんぱく質の多い食品を意識して食べています。
ストレスの解消法を見つける
ストレスの解消法は人それぞれです。
外出ができないのであれば、自宅でできる解消法を見つけましょう。
- ストレッチや深呼吸をする
- 自宅でできる趣味を楽しむ、または新しい趣味を作る
私は本を読んだり映画を観て気分転換しています。
うつ病治療中の人は特に要注意
現在、うつ病を治療している人は、コロナストレスが重なることで症状が悪化する可能性があります。
また寛解(症状が穏やかな状態)した人も再発する心配があります。
うつ病の症状の不安・抑うつにダイレクトに影響しますので、人一倍注意してほしいです。
私も現在、うつ病治療中で一時期、症状が悪化しましたが、いまでは情報の過剰反応をやめ、ストレス解消をうまく実践できているので体調は安定しています。
緊急事態解除宣言の発令を受けて
2020年5月25日に緊急事態解除宣言が発令されました。
しかし、都市部では感染者数が終息せず、完全終息にはまた時間がかかりそうです。
自粛で感じる脱力感・無気力感に要注意
2ヶ月以上に渡る自粛生活で緊張状態だったのが、自粛解除されて脱力感や無気力感に襲われることが考えられます。
これは5月病と似ている状態であり、張り詰めていた緊張の糸がぶちんと切れているからかもしれません。
5月病は名前こそ有名ですが、正式な病名ではありません。
しかし、環境の大きな変化にこころや身体が順応できない状態を表します。
コロナブルーという言葉も生まれていて、専門家からこれから新型コロナによるうつ病や適応障害が増加するのではないかという指摘もあります。
日本の生活様式に変化が生まれつつある
緊急事態解除後も元の生活に戻ることはなく、自粛生活が続いています。
また、今回の新型コロナを受けて、仕事や生活様式に変化が生まれつつあります。
それは働き方(テレワーク)であったり、人とのコミュニケーション方法であったり。
自粛で変わったことが、そのまま日常生活に定着しつつあります。
人のこころは変化に敏感に反応します。
この大きな生活様式の変化に順応しづらい人は気をつけてほしいです。
とはいえ、過剰な心配をする必要はありません。
5つの対処ポイントに気を付けて、できる限り日常生活を送る。
そして、新しい生活様式に少しずつ慣れるいきましょう。
厚生労働省がコロナうつ調査を実施する方針との報道(7/27追記)
新型コロナウイルス流行によって、厚生労働省が初のメンタルヘルス全国調査を実施すると各社報道がされました。
1万人を対象に2020年8月にもインターネット上で開始される予定です。
いま体調の異変を感じている人は
長引くコロナ禍で、いま体調の異変を感じている人もいるかもしれません。
その場合は、迷わず医療機関に受診して下さい。
コロナうつにならないためには、まずは予防、そして異変を感じたら早めに検査しましょう。
コロナうつには要注意!うつ病経験者による5つの対処ポイントのまとめ
非常時であるからこそ、平常心を保つことが大切です。
不安にならない人はいませんが、必要以上の不安はこころに負担がかかります。
5つの対処ポイントを参考にして、コロナうつにならないように気をつけましょう。
- 不安要素を徹底排除する
- 日常生活に近い生活を送る
- 人とのコミュニケーションを大切に
- 食事の管理に気をつける
- ストレスの解消法を見つける
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