通勤がなくて楽なはずなのに、なぜか心が晴れない…。
一人きりの部屋で仕事をしていると、どんどん気分が落ち込んでいく…。
あなたも今、テレワークならではの孤独感や漠然とした不安を感じていませんか?
私自身、うつ病でほとんど引きこもっていた頃、静かすぎる部屋に心が沈んでいくのを感じたことがあります。
その感覚は、テレワークで孤独を感じる時の気持ちと、どこか似ているかもしれません。
その不調、実は多くの人が感じています。そして、うつ病を経験した私だからこそお伝えできる、自分を大切にするためのヒントがあります。
- テレワークで心が疲れてしまう本当の理由
- 見過ごしがちな「心の不調」に気づくためのサイン
- 今日から実践できる、自分を守るための5つの習慣
- どうしてもつらい時に、一人で抱え込まないための選択肢
【テレワークで心が疲れる理由】うつ病経験者が語る3つの原因
うつ病を経験した私の視点から、テレワークが心に負担をかけるメカニズムを解説します。
原因1:コミュニケーション不足が招く「社会的孤立」
オフィスでの何気ない雑談や気軽な相談がなくなることで、自分がチームの一員であるという感覚が薄れ、「自分は一人なんだ」という孤独感が強まってしまいます。
原因2:仕事と生活の境目があいまいになる「過緊張」
自宅が職場になると、仕事とプライベートの切り替えが難しくなります。
常に仕事モードが抜けず、心が休まらない「過緊張」の状態は、エネルギーを大きく消耗させます。
これは、私がうつ病になった時に感じた「常に頭が働き続けていて、全く休まらない感覚」と非常によく似ています。
心と体をしっかり休ませる時間がないと、回復するためのエネルギーがどんどん失われてしまいます。
原因3:生活リズムの乱れが引き起こす「心身の不調」
通勤がなくなると、朝決まった時間に起きて太陽の光を浴びる機会が減ります。
心のバランスを整える脳内物質「セロトニン」は、日光を浴びることで活性化するため、生活リズムの乱れは気分の落ち込みなどに直結します。
【うつ・メンタル不調のサイン】自分で気づくためのセルフチェックリスト
「ただの疲れ」と見過ごしがちな、心と体の危険なサインをまとめました。
最近の自分に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
【こころのサイン】
- 今まで楽しめていた趣味が、まったく楽しくない
- 何もないのに涙が出そうになる、または実際に涙もろくなった
- 集中力が続かず、簡単な仕事でミスが増えた
- ニュースや人の言葉に、以前より過敏に反応してしまう
- すべてがどうでもいいと感じる瞬間がある
【からだのサイン】
- 朝、ベッドから起き上がるのが異常に辛い
- 食欲が全くない、または甘いものや脂っこいものばかり食べてしまう
- 原因不明の頭痛やめまい、動悸が続く
- しっかり寝ているはずなのに、全く疲れがとれない
- 肩こりや腰痛が急にひどくなった
私の場合、うつ病の初期サインとして特に「朝起きられない」「大好きだったゲームが全く楽しめない」という2つが顕著でした。
あなた自身の「いつもと違う」という感覚を、どうか大切にしてください。
テレワークの疲れから心を守る。今日から始められる5つの習慣
ここからは、うつ病治療の経験も踏まえて、テレワークの疲れから心を守るための具体的なセルフケア方法を5つご紹介します。
すべてを完璧にやろうとせず、できそうなものから一つずつ試してみてくださいね。
習慣1【環境づくり】:仕事のON/OFFを切り替える「小さな儀式」を作る
仕事とプライベートのメリハリをつけるために、意識的にモードを切り替える「儀式」を取り入れるのがおすすめです。
「これをしたら仕事モード」「これをしたらお休みモード」という自分なりのルールを決めることで、脳が自然と切り替わりやすくなります。
習慣2【時間管理】:「あえてサボる」時間で燃え尽きを防ぐ
テレワークでは、つい長時間働きすぎてしまいがちです。
うつ病予防の観点からも、「頑張りすぎない」ための意識的な休憩が非常に重要です。
おすすめは、25分集中して5分休む「ポモドーロ・テクニック」。
タイマーをセットして、休憩時間になったら強制的に立ち上がり、ストレッチをしたり、窓の外を眺めたりしましょう。
大切なのは、休憩中にスマホで仕事のメールを見ないこと。
「あえてサボる」時間を作ることが、結果的に集中力を高め、心の燃え尽きを防ぎます。
習慣3【コミュニケーション】:孤独感を和げる「ゆるやかな繋がり」を持つ
孤独感を和げるためには、意識的に他者と繋がる機会を作ることが大切です。
ポイントは「用事がなくても話していい」という安心感を作ること。
ほんの少しの雑談が、孤独感を大きく和らげてくれます。
習慣4【心と体のケア】:太陽の光を浴びて心身のリズムを整える
生活リズムを整え、心を安定させるために、5分でも良いので外に出て太陽の光を浴びる習慣をつけましょう。
始業前や昼休みに、家の周りを少し散歩するだけで気分がリフレッシュします。
もし外に出るのが億劫なら、ベランダや窓際で日光浴をするだけでも効果が期待できます。
意識的に「外」と繋がる時間を持つことで、閉鎖的な気持ちが和らぎ、心と体のリズムが整いやすくなります。
習慣5【考え方】:完璧を目指さず「まあ、いっか」と自分を許す
テレワークは自分の働きぶりが周囲に見えにくいため、「ちゃんとやらなきゃ」と完璧主義に陥りがちです。
でも、常に100点を目指していると、心は疲弊してしまいます。
うつ病の経験を通して私が学んだ最も大切なことの一つが、「自分を責めないこと」そして「完璧を目指さないこと」でした。
「今日は80点でOK」「これは明日やろう」と、自分に許可を出してあげてください。
その「まあ、いっか」という少しの緩さが、あなたの心を支える拠り所になります。
どうしてもつらい時は、一人で抱え込まないで
セルフケアを試してみても、どうしても気分が晴れない、つらい状況が続く…。
そんな時は、決して一人で抱え込まないでください。
誰かに助けを求めることは、弱さではありません。
自分を守るための、とても大切な行動です。
会社の産業医やカウンセラー、人事部に相談するのも一つの手ですし、心療内科や精神科のクリニックを受診することも、あなたの心を守るための重要な選択肢です。
まとめ:あなたらしい働き方を見つけるために
この記事では、テレワークで心が疲れてしまう原因と、今日から実践できる5つのセルフケア習慣についてお話ししました。
【テレワークの疲れから心を守る5つの習慣】
- 環境づくり:仕事のON/OFFを切り替える「小さな儀式」を作る
- 時間管理:「あえてサボる」時間で燃え尽きを防ぐ
- コミュニケーション:孤独感を和げる「ゆるやかな繋がり」を持つ
- 心と体のケア:太陽の光を浴びて心身のリズムを整える
- 考え方:完璧を目指さず「まあ、いっか」と自分を許す
この中のどれか一つでも、あなたの心を軽くするきっかけになれば嬉しいです。
テレワークは、あなたらしく働くための大切な選択肢の一つです。
しかし、その働き方があなたを苦しめるものであってはなりません。
この記事が、心が疲れた時の「お守り」代わりになれば嬉しいです。
あなた一人ではありません。
心と体を大切にしながら、上手に付き合っていく方法を一緒に見つけていきましょう。





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