- 緊急事態宣言が再発令の地域に住んでいる
- 新型コロナのストレスを感じている
- 東日本大震災との比較を見たい
うつ病の人にとっては平常時でも体調の管理が難しいのに、そこに災害や疫病などが発生し、非常事態になった時は更に体調管理が難しくなるよね。
健康な人でも大変なのに、メンタル疾患があれば大変なのもわかる…
私自身の経験ですが、やはり忘れられないのが東日本大震災(2011年)です。
今でも被災地の方々は被災生活しているけど、私も当時は日本がどうなるのは毎日不安だったよ。
最近なら新型コロナだよね。
2つの事例は全く異なる原因だけど、共通点もあるので、東日本大震災の経験から語ります。
東日本大震災と新型コロナを分類と共通点
東日本大震災について
日本には「災害対策基本法」があり、自然災害(気象災害、地震、噴火)や人為的災害(テロ、事故)などが含まれます。
東日本大震災では、地震を起因として津波、原子力事故などがあったため、災害と認識しています。
新型コロナについて
新型コロナは感染症のため「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に含まれます。
2つは「災害」と「感染症」の違いがあります。
特性や被害の範囲などは異なります。
東日本大震災と新型コロナの共通点は意外と多い
個人的見解ですが、共通している点です。
- 自分や家族の生命・財産に危険が及ぶ可能性がある
- 社会的に経済的損失が発生している
- 事態が終息する見込みが立てられない
- 緊急事態宣言(非常事態宣言)が発令された
- 国民が不安になり争いが起こる(買い占めや差別、風評被害など)
原因は違うけど、非常事態で大変なのは同じね。
東日本大震災から学ぶ緊急事態宣言下でのうつ病の過ごし方
こんな事態に、不安になるのは人間なら当然です。
ここからは、東日本大震災の経験からどのように過ごせばいいか紹介します。
情報収集の方法に気をつける
信頼性の高い情報を収集する
非常時にはリアルタイムで情報が更新されていきます。
新聞やテレビのニュースを始め、インターネット上のSNSや動画サイト、ブログなどでもあらゆる情報が氾濫します。
東日本大震災の時を思い返すと正しい情報の収集がとても難しく、偏った一部の情報や感情的な情報、不安を煽るもの、信憑性のないもの、全くの嘘(デマ)も流れました。
これらを全て見てしまうと頭の中の情報がパンクして、正しい情報の選別が難しくなります。
日々、状況が変わるため情報も更新されます。
正しい情報はここ!というのは難しいですが、私は国や地方自治体などの公的機関が発表した情報をまず参考にします。
もちろん、その情報ですら数時間後に修正されることもあるため、情報の最新化は大切です。
信頼性の低い情報は排除する
非常事態で一番怖いのがデマ情報です。
完全なデマではなくても、情報の一部だけの偏った情報も信頼性が低いです。
ですので、SNSなどで瞬発的に拡散される情報、感情的な個人の意見などは不安になるだけです。
具体例では、Twitterのトレンド情報やfacebook、Instagramで拡散される個人投稿などは信頼性が低いと思っています。
またメディアが報じるニュースも情報のごく一部であったり、拡大解釈されたものであったりすることも多いです。
時には飛ばし記事(憶測で書かれた不正確な記事)もあります。
信頼性の低い情報でも不安要素の強いものほど拡散力が高く、うつ病の不安・抑うつ症状にダイレクトに影響します。
不安になり情報を調べ、更に不安になるという負のスパイラルは避けてほしいです。
東日本大震災の時に私はまさにそれになりました。
東日本大震災で流れたデマの一例
- 有害物質が含まれた雨が降る
- 埼玉県の水道水を飲むのは危ない
- 募金のための詐欺が横行
デマの発信元はたった一人の勘違いであったり、悪意を持って作られたものであったり様々です。
それを見た一部の人は情報の信頼性を確認せずに「これをみんなに伝えなくては!」と拡散します。
すると、それがあたかも事実であるかのように変化していき拡散力を増していきます。
その後、デマが間違いだと確定されたとしても、拡散した人たちはその事実をいちいち訂正しません。
新型コロナでも同様のことが起きています。
悪意あるデマや詐欺は論外ですが、国や公的機関の情報の一部の切り取りであったり、検討中段階のものがまるで決定事項のように情報が流れています。
それに毎回反応していると、うつ病の症状が悪化する心配があるため、十分に注意してほしいです。
新型コロナで流れたデマの一例
- コロナウイルスが水道水に混入する
- お湯を飲むとウイルスが死滅する
- 給付金や助成金の詐欺が発生
情報から離れることも大切
今はスマホやパソコンで簡単に情報が手に入ります。
どうしても情報が目に入ってきてしまうのがツラいようであれば、いっそのこと情報をシャットアウトするのも有効な手段です。
もしご家族がいるようでしたら、代わりに調べてもらえばいいのです。
私はメンタルが不安定な時は一切、スマホやパソコンは触りません。
最小限の必要な情報だけ家族に調べてもらっています。
うつ病のおくすりについて
おくすりの準備はしっかりと
うつ病の人にとって、おくすりはなくてはならないものです。
ですが、東日本大震災では電車が動かない、道路が陥没して車が走れないなどの状態になりました。
新型コロナに置き換えると、外出することで感染リスク・不安があるため、診察が今まで通りできなくなる人も出てきます。
ですので、おくすりの準備はしっかりとしておいて下さい。
事情を説明すれば、診察頻度を延ばし多めに出してくれるかもしれません。
主治医のいる病院まで行くのが難しいようでしたら、最寄りのかかりつけ医に相談してみるのもいいと思います。
通院が難しい場合はオンライン診療を活用する
2020年4月21日に厚生労働省がインターネット(スマホやパソコン)で受診できる「オンライン診療」を初診から認めると発表しました。
通院している病院が対応しているかの確認、もし対応していない場合は一時的に他の病院でオンライン診療をするなどを選択肢に入れることもできます。
私は千葉県から東京都まで診察に移動する必要があるため、この「オンライン診療」を実際に活用しました。
こころのケアについて
平常時でもつらいうつ病の症状は非常時には更に悪化しがちです。
正しい情報を得て、おくすりを飲み、あとはできる限りこころを平穏にすることが大切です。
もし、お仕事をお休み中でしたら、好きな音楽を聴く、本を読むなど趣味の時間にしたり、家族と団らんするのもいいでしょう。
お仕事をされている人は体調とよく相談し、勤務が難しいようであればすぐに周りに相談してみてください。
国がテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)を推進しているため、自宅での勤務が認められるかもしれません。
うつ病の人の緊急事態宣言での過ごし方(新型コロナウイルスと東日本大震災の比較)のまとめ
- 情報の収集は適切・適度に、デマには要注意
- おくすりの準備は忘れずに、オンライン診療も視野に
- こころの平穏を大切に
不安になるのは人として当然です。
私もいま不安ですが、必要以上の不安にはならないようにしています。
これを読んでくれた方に少しでもこころの平穏が訪れますように。
非常事態だからこそ、メンタルケアは大切よね。
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