睡眠障害ってどんなもの?うつ病との関連性はあるの?

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睡眠障害の定義は幅広い

やおこ
やおこ

最近、寝付きが悪くて・・・不眠症かも。

ななころ
ななころ

そういう話よく聞くよね。眠れないとか途中で起きちゃうとか。

やおこ
やおこ

睡眠障害って言葉をよく聞くけど、不眠症とは違うの?

ななころ
ななころ

ではここでは睡眠障害について扱ってみようか。私の体験談も盛り沢山です。

やおこ
やおこ

わー、体験談嬉しい。

睡眠障害の定義とは

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。
さらに、睡眠障害には不眠だけでなく、昼間眠くてしかたないという状態や、睡眠中に起きてくる病的な運動や行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態など、多くの病気が含まれます。また、睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくることも多くみられます。
睡眠の何が問題なのか、その原因は何か、主観的症状と客観的情報を多面的に検討・整理することが、適切な診断と治療につながります。

出典:厚生労働省

簡単にいうと睡眠に何かしらの問題を抱えている状態です。眠れないだけでなく、何度も目が覚める、朝に起きれないなども含まれます。ですので、一概に睡眠障害といっても、それがどんな症状かによって診断名が変わってきます。

睡眠障害は8種類に分類される

米国睡眠医学会が2014年に定めた睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)には以下の8つが睡眠障害に分類されています。

  1. 不眠症
  2. 睡眠関連呼吸障害群
  3. 中枢性過眠症群
  4. 概日リズム睡眠障害群
  5. 睡眠時随伴症群
  6. 睡眠関連運動障害群
  7. 孤発性の諸症状
  8. その他の睡眠障害
ななころ
ななころ

この名称を見ただけでは、わかりづらいので、もう少し掘り下げて見ていきます。私なりに解釈した言葉で短くわかりやすくします。

不眠症

身体やこころの状態から引き起こされる症状で寝付けない、途中で目が覚めてしまう、朝早く起きてしまう、寝ても疲れがとれないなど症状は様々です。現代人が睡眠に問題を抱えている場合は、大半の人はここに分類されるのではと思っています。

睡眠関連呼吸障害群

睡眠中に異常な呼吸の問題がある状態で、有名なものとして睡眠時無呼吸症候群があります。

中枢性過眠症群

過眠に関わるもので過眠症やナルコレプシー(日中に突然眠ってしまう)などがここに分類されます。

概日リズム睡眠障害群

概日リズム(人間の1日の体内時計)がうまくリセットできず、睡眠リズムが一定に刻めないことです。交替勤務の仕事の人は要注意です。

睡眠時随伴症群

睡眠中のねぼけ、夜尿、歯ぎしり、悪夢などの総称です。

睡眠関連運動障害群

周期性四肢運動障害やレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)など、手や足の運動に関連するものです。

孤発性の諸症状

孤発性とは医療用語で「ときどき発生する」という意味です。

その他の睡眠障害

上記に分類されないものです。

やおこ
やおこ

睡眠障害ってこんなにいろんな種類があるの!?

ななころ
ななころ

大きく分けると8分類だけど診断名だと88種類にもなるみたい。私も驚いたよ。

睡眠障害は現代病?

日本人の5人に1人は睡眠に悩みを抱えているというデータがあります。その背景には私の考察では、

  • 仕事形態の変化(24時間営業や交替勤務、深夜勤務など)
  • 社会環境の変化(ストレス要因の増加、仕事の複雑化)
  • IT機器の発展(スマホやパソコンの浸透)

などが3つ変化があると思います。

私が生まれる前にはコンビニのような24時間営業はありませんでしたし、夜になれば娯楽がないので自然と眠る生活だったと聞きます。そういう様々な変化が要因になっていると考えれば現代病と言えるのではないかと思います。(注:ここでの睡眠障害は生活要因が関連する不眠症や概日リズム睡眠障害などを指しています)

私の睡眠障害を体験談から振り返る

私の睡眠障害を体験談から振り返る

一番古い記憶は幼少時代

私は子供の頃から眠るのが苦手な子でした。一番古い記憶を辿ると幼稚園です。お昼寝の時間があるのですが、みんながすやすや眠っている時間、私は3年間一度たりとも眠れたことがありませんでした。なので目を閉じて眠っているフリをしてたのを今でも覚えています。

小学生になってからは夏休みになると、深夜まで起きてるようになり、中学生になると夏休みは昼夜逆転していました。その生活は成人するまでどんどんひどくなり、社会人になっても夜に眠れない、朝起きられない、という生活が続きました。最初は自己管理ができないからだと思っていました。遅刻は頻繁にしていたため、数え切れないくらい多くの人に迷惑をかけたと思います。

しかし、うつ病になり精密検査をしたところ、ついた診断名が「概日リズム睡眠障害(非24時間睡眠覚醒症候群)」です。人が朝日を浴びて体内リズム(24時間ではない)をリセットして社会生活に適応するのに対して、私がそれができない体質でした。つまり生まれ持ったものです。メラトニン(体内時計を調節するホルモン)という物質を作る力が人の平均値より低いため、夜に眠くならずにリズムが崩れてしまうという診断でした。うつ病にならなかったら、このことを知らないまま生きていたかもしれません。

ある人から聞いた睡眠にまつわる面白いエピソード

私のように生まれつき睡眠リズムが崩れる人は現代社会の生活に馴染むのが本当に苦労します。ある人から聞いた興味深い話を紹介します。

「同じように概日リズム睡眠障害の人がとった意外な方法とは?」
多くの人は私のように治療していますが、一部の人は自分のその体質を利用して、仕事は午後~夜にする形に変えたそうです。例えば、深夜に働く夜勤勤務です。一見、良くないように思えますが、それを毎日続けていれば、それがその人に合った勤務スタイルになるわけです。また、別の人は雇用形態を変え、サラリーマンからフリーランスになった人もいるそうです。自分で働く時間を決め、体質に仕事を合わせたという例です。
「夜眠れないのは悪いことではない?」
夜に眠れないと現代社会に順応するのが難しいですが、遥か太古にさかのぼり、原始時代だった頃のことを想定すると、夜に全員が眠ってしまうと野生動物に襲われる危険があります。つまり、夜に起きている見張り役が必要なわけです。そう考えると「夜に眠れない=悪いこと」ではなく、それがその人の持った役割と言われたことがあります。これはびっくりしましたがそう考えると少し気分が楽になりました。

うつ病と睡眠障害の関連性はあるの?

結論からいうと関連性はあります。睡眠がうまく取れないということは、睡眠不足になり身体やこころがゆっくり休まりません。つまり、脳も休めないため身体のバランスが崩れていきます。うつ病は脳の病気ですので、睡眠不足が長く続くような生活が続けばうつ病になりやすいと言われています。また、これはうつ病にかぎったことではなく、他のあらゆる病気にも言えることです。ですので、良質な睡眠は病気予防の基本です。眠れないと自覚している方は、かかりつけ医に相談することをおすすめします

また逆のことも言えると思います。つまり、うつ病になった場合には睡眠障害になりやすいということです。例えば、うつ病になると生活リズムが崩れがちになります。昼夜逆転する人も珍しくありません。また、不眠や過眠になったり、中途覚醒が多くなる場合もあります。病気自体による原因もありますが、おくすりの副作用であったり、生活環境の変化なども関係していると思います。睡眠がうまく取れないと、うつ病の治療にも影響します。

睡眠障害ってどんなもの?うつ病との関連性はあるの?のまとめ

睡眠障害ってどんなもの?うつ病との関連性はあるの?のまとめ

睡眠障害の概要とうつ病との関連性についてをまとめました。睡眠はあらゆる病気予防の基本ですので、悩みを抱えている方は迷わずに医療機関に相談しましょう。まずは最寄りのかかりつけ医で良いと思います。睡眠外来という専門機関もありますので、症状が重い方はそちらも利用してみて下さい。

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