私が「うつ消しごはん」をやめた全理由|始める前に知りたい効果・費用・注意点

うつ消しごはんをやめた理由|19年の当事者が語る、効果と葛藤のリアル。うつ病当事者のななころが体験談を伝えるアイキャッチ画像
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【はじめに:必ずお読みください】
この記事は、特定の治療法を推奨したり、批判したりするものではありません。うつ病歴19年の一個人が、栄養療法を試した際の「個人的な体験談」です。記載された内容の効果や安全性を保証するものではなく、万人に当てはまるわけではありません。サプリメントの摂取を含む食事療法を試す際は、必ず事前に主治医や専門家にご相談ください。

薬を飲んでいても、どんよりとした気分が晴れない…。

そんな時、「薬以外に自分でできることはないだろうか?」と、藁にもすがる思いで情報を探してしまうことがありますよね。

私も19年のうつ病経験の中で、同じ気持ちを抱えながら、いろいろなセルフケアを模索してきました。
その中で出会い、「自分には合うかもしれない」と、当時は前向きな期待を抱いたのが、精神科医・藤川徳美先生の著書『うつ消しごはん』でした。


この記事では、私が実際に実践し、一定の変化を感じつつも途中でやめる選択をした理由をお伝えします。
効果、費用、続けることの難しさ、そして心のどこかにあった不安まで。一人の当事者としてのリアルな葛藤を、当時の迷いも含めて正直にお話しします。

これから試そうか迷っているあなたの、あるいは、かつての私のように「続けられない」と自分を責めているあなたの、一つの判断材料になれば幸いです。

【結論】成果もあったのに、なぜやめたのか?
「気分の安定」や「食欲の適正化」など、私個人としては変化を感じる時期がありました。
しかし、続けていくうちに、以下の3つの壁が私の生活と心に少しずつ重くのしかかってきました。

  1. 継続の難しさ:海外製サプリの大きさと、義務になったプロテインの味がつらくなった。
  2. 経済的な負担:月1~2万円の出費が、働けない状況では将来への「焦り」に変わった。
  3. 心理的な不安:主治医に相談できないまま、一人で判断し続けることに限界を感じた。

理論が正しいか間違いかではなく、「今の私の生活や心に合うかどうか(相性)」を優先した結果、私は一度立ち止まることにしました。

【体験談】いわゆる栄養療法を実践して感じた3つの良い変化

要点:私には一時的に「気分・食欲・活動量」に前向きな変化を感じる時期がありました。
まず最初にお伝えしたいのは、私は『藤川理論』を実践したことで、確かに救われた部分があったということです。

藤川先生が提唱される「タンパク質と鉄」の大切さは、私自身の体験を通じても、食事を見直す非常に大きなきっかけになりました。

(1) 気分の波が、以前より穏やかになった

もともとうつ病の症状は比較的安定している時期でしたが、それでも日々の気分の波がより小さくなったのを実感しました。
特に、ふとした瞬間に襲ってくる「理由のない不安」に振り回される時間が減り、日常を少しだけ淡々と過ごせるようになったのは、私にとって大きな前進でした。

(2) 「偽の食欲」が落ち着き、体が楽になった

以前は、お腹が空いていなくても、菓子パンや麺類といった糖質を無意識に欲してしまうことがありました。
プロテインでタンパク質を補うようになってから、こうした衝動的な食欲が自然と落ち着きました。食事を「自分で選べている」という感覚が戻ってきたのは嬉しい変化でした。

(3) 活動する気力が少しずつ湧いてきた

食事の内容が変わって体が軽くなった影響か、散歩などの軽い運動にも「行ってみようかな」という気持ちが湧く日が増えました。
身体の状態が整うことで、心にも少しだけ余裕が生まれる。
そんな「良い循環」の入り口を、この理論は私に教えてくれたと感じています。

【本題】私が「うつ消しごはん」の実践をやめた、3つの正直な理由

良い変化を感じていた一方で、私の生活の中で「続けること」が次第にしんどくなっていきました。
最終的に中断を選んだのは、理論を否定したからではありません。
私の現実的な生活と心の間に、どうしても埋められない「溝」ができてしまったからです。

理由(1)「継続のしにくさ」:食事が「義務」に変わる疲れ

まず、物理的に続けるのが大変でした。

  • サプリメントが飲み込みにくい
    推奨される海外製のサプリメントは一粒がとても大きく、毎日複数回、何種類も飲むのは私にとってかなりの負担でした。
    喉につかえそうになるたび、「健康のためだから」と自分に言い聞かせることに、少しずつ疲れてしまったのです。
  • 「楽しみ」だった食事が無機質になった
    毎日プロテインを飲むことが「義務」のように感じられるにつれ、食事が楽しみではなく、薬を飲むような感覚に変わっていきました。
    心が弱っている時こそ、本当は「美味しい」と笑って食べたかった。そのバランスを保つのが、私には難しかったのかもしれません。

理由(2)「経済的な負担」:将来への不安がストレスになった

これが、中断を選んだ最も切実な理由です。
プロテインとサプリメントを推奨量で揃えると、月に約1万~2万円の費用がかかりました。

うつ病で思うように働けない中、毎月この金額が減っていくのを見るのは、想像以上のプレッシャーでした。
「これを買わなきゃ治らない。でも、貯金が減っていく……」
その焦りが新たなストレスになり、「サプリ代のために無理して働かなければ」と考え始めてしまった時、本末転倒だと気づいたのです。

参考までに、当時私が実際にかかっていた費用感をまとめます。

当時の月額費用イメージ(私の場合の一例)
項目月額費用の目安(税込)備考
プロテイン約5,000円国内・海外製を併用
各種ビタミン約7,000円推奨される主要サプリ一式
合計約12,000円〜購入先や為替により変動します

理由(3)「心理的な不安」:主治医に内緒で続けることの重荷

最後にして最大の理由は、「主治医に相談できないまま独断で続けている」という後ろめたさでした。

藤川理論のアプローチは、現在の標準的な医療とは異なる部分も含まれています。
「主治医に話したら反対されるかもしれない。でも、内緒で何かあったら……」

この不安を抱えたまま、専門家である医師の管理下ではない場所で、一人で自分の体質を判断し続けることに、私は限界を感じてしまったのです。

【FAQ】「うつ消しごはん」の嘘や安全性への不安について

検索などでこの記事に辿り着いた方の中には、「藤川理論は嘘なの?」「怪しいの?」と不安を感じている方もいるかもしれません。
19年の当事者として、私はこう考えています。

「うつ消しごはんは嘘?」と感じた時に知っておきたい、体験者の視点

私は、藤川理論が嘘だとは思いません。
事実、救われた時期もありました。
ですが、大切なのは「それが、今のあなた自身の体質や環境に合っているか」という一点に尽きます。

栄養不足を解消して回復する人もいれば、別の要因で苦しんでいる人もいます。
100人いれば100通りの「うつ病」があり、回復への道も一つではありません。

「自己判断」のリスクを知っておく

どんなに素晴らしい内容であっても、サプリメントの大量摂取にはリスクが伴う場合もあります。

  • 腎機能や肝機能の状態による摂取量の制限
  • 今飲んでいる処方薬との飲み合わせ(相互作用)

これらを自己判断で見極めるのは非常に難しいことです。
厚生労働省などの公的機関でも、サプリメントの使用については医師・薬剤師への相談を強く推奨しています。

主治医への相談は、あなたを守るための「対話」です。
もし相談しにくい場合は、「食事で栄養を意識したいのですが、血液検査の数値で注意点はありますか?」と、事実(数値)をベースに聞いてみるのがおすすめです。

私の体験から考える、実践を「より慎重に」検討すべき人

私の経験から、以下のような状況にある方は、無理にこの理論を貫こうとせず、一度立ち止まってみても良いかもしれません。

  • 胃腸が弱く、プロテインを飲むと体調を崩してしまう方(お腹を下しては、栄養が吸収できず本末転倒です)
  • 経済的に余裕がなく、サプリ代が「苦しい」と感じる方(「お金の不安」は、うつ病にとって最大の毒になります)
  • 主治医に内緒にしていることが、心理的なストレスになっている方(「後ろめたさ」は回復の妨げになります)

まとめ:理論に「縛られ」ず、自分に合う形へ

ここまで、私が『藤川理論』を試して感じた個人的な実感と、やめてしまった正直な理由をお話ししてきました。

私自身の結論として、この理論は「食事や栄養の大切さを教えてくれる、とても貴重な選択肢の一つ」だと感じています。

ただ、本に書かれている通りに「完璧」にできないからといって、自分を責める必要は全くありません。
理論の全てを受け入れるか、全て捨てるかの二択ではなく、今の自分が心地よいと感じる範囲で「良いとこ取り」をすればいいのです。

もしあなたが、今まさに迷っているのなら、私自身が試して「助けになった視点」を3つだけ置いておきます。

  1. 血液検査の結果を持って、主治医に相談する
    「自分に今、本当に足りないものは何か」を客観的に把握することが、結局のところ一番の近道です。
  2. サプリメントよりも先に「毎日の食事」を少し見直す
    いきなり大量のサプリを揃える前に、まずは「今日のおかずに卵を足してみようかな」といった、無理のない範囲から始めてみてください。
  3. 「しんどい」と感じたら、いつでも立ち止まる
    「健康になるための努力」が今のあなたの笑顔を奪っているなら、それは正解ではありません。

私は現在、厳格な実践からは離れましたが、そこで学んだ「タンパク質の大切さ」を、自分なりの「ゆるい養生レシピ」として日々の食事に取り入れています。

この記事が、あなたの回復への道のりを少しでも軽くするヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。

しんどい日でも「これだけは」と思えるお守りレシピ

厳密な管理は卒業しましたが、タンパク質や鉄分を美味しく、無理なく摂る工夫は今も続けています。
管理栄養士の妻と協力して作った、うつ病当事者のための「ゆるい養生レシピ」をまとめました。

【補足】国内メーカーのプロテインについて
海外製がどうしても合わなかった私が、今も補助的に利用している国内メーカーのプロテインです(※以下は紹介リンクを含みますが、無理な購入を勧める意図はありません)。
お試しセットは味の確認がしやすく、負担を抑えたい場合の一つの選択肢になると感じました。

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