【読むのがつらいあなたへ】1分でわかるイラスト物語|からっぽになる練習

「こころの絵本」第3話『からっぽになる練習』の表紙イラスト。冬の陽が差す部屋で、主人公こころさんがマグカップを手に穏やかな表情で微笑み、心からの休養を象徴。
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第3話 からっぽになる練習

罪悪感の鎖に縛られ、ベッドでうずくまるこころさん

「うつ病です。まずはお休みしましょう」

お医者さんにそう言われて、
ベッドに横になる、こころさん。

でも、心は少しも休まらない。

「みんな働いているのに」
「私がいないと迷惑が……」

黒くてトゲのある鎖のような罪悪感が、
心をぎゅうっと縛りつける。

罪悪感の鎖が肩に食い込み、涙を流すこころさんの顔のアップ

焦れば焦るほど、
鎖はきつく、きつく体に食い込んでくる。

「どうして、休むことって
こんなに苦しいんだろう……」

こころさんの瞳から、
ぽろりと涙がこぼれ落ちた。

診察室で、優しく語りかける男性医師

涙の向こうに、
あの日の光景がよみがえる。

丸いめがねの先生が、
やさしく言った。

「焦らなくて、いいんですよ」

暗闇の中、罪悪感の鎖に優しく触れる医師の手

「今は、心をからっぽにして休むことが、
あなたにとって一番大切なお仕事です」

手首に巻き付いた罪悪感の鎖が砕け散り、光の粒子となって解放される様子

「"お仕事"……そっか」

休むことは、逃げじゃない。
未来の自分のための、
今できる、たったひとつの大切なこと。

ぎゅっと握りしめていたこぶしを、
こころさんは、そっと開いた。

罪悪感から解放され、ベッドで穏やかに眠るこころさん

心の重りが、すっと消えていく。

こころさんは、
深い、深い眠りに落ちていった。

夜明けの光のような、
やわらかな温もりに包まれながら。

こころさんが見つけた『からっぽになる練習』。

「でも、やっぱり休むのがつらい…」

もしあなたがそう感じてしまうなら、大丈夫。

その理由と、心を軽くするための具体的なヒントを、こちらの記事にまとめました。

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