- 大切な人がうつ病で悩んでいる
- どう接したらいいか距離感を知りたい
家族や恋人、友達がうつ病になったらどう接すればいい?

うつ病は身近になりつつあるけど、もし大切な人がうつ病になったらどう接したらいいかわからないのよね…

そういう悩みはよく聞くし、私自身も色んな人との距離感や接し方が変わったね。

励ましちゃだめとか言われるけど、そっとしておくのがいいのかな。
定期的に連絡した方がいいのかな。すごく迷う…。

じゃあ、ここでは厚生労働省の情報と私自身の体験談から語ります。
家族がうつ病になった場合
もし配偶者や両親、子供がうつ病になったら、ショックを受けるかもしれません。
しかし、友達とは違って距離を置くことも難しいでしょう。
なので、いくつかポイントをまとめてみました。
うつ病とはどんな病気か調べる
初めて家族でうつ病を経験した場合は、その病気の正体を知ることが大切です。
もちろん本人も調べるでしょうが、本当にツラい時は文字すら読む元気がありません。
ですので、代わりに家族がうつ病について調べてほしいです。
調べ方は色々ありますが、オススメは書籍です。
精神科医が執筆している簡単に読める図解入りの本があります。
インターネットで調べる場合は、国や医療機関の情報を参考にするといいです。
私の場合はある程度、頭が動くようになったら、図書館に行って簡単に読める本を借りて、両親にも読んでもらいました。
私の記事を参考にしてもらってもいいです。
本人が通院してないのであれば、医療機関への受診を勧める
うつ病になりやすい人はまじめな人が多い傾向にあります。
病名が診断されることで、会社や家族に迷惑がかかると考えてしまう人も少なくありません。
実際に私も産業医からの指示があるまで病院へは行きませんでしたし、しばらく両親には隠していました。
もし、うつの症状が出ていて医療機関に通院していないようであれば、受診を勧めて下さい。
いきなり精神科というと拒絶される場合もあるので、そういう場合はかかりつけ医でいいと思います。
療養中に励ましの言葉はかけない
怪我であれば「早く良くなってね」という言葉は励ましになりますが、うつ病の場合は逆効果です。
本人はいつ治るかわからない得体のしれないものと闘って不安でいっぱいです。
ですので、「頑張ってね」「負けないでね」「早く良くなってね」などの励ましはかけない方が良いかと思います。
実際、私も似たような言葉をもらいましたが、プレッシャーになりました。
では、どんな言葉をかければいいのでしょう。
私が嬉しかったのは「焦らないでいこう」「ゆっくりでいいよ」「いつでも連絡してね」という安心させてくれるような言葉たちでした。
気分転換といい無理に外に連れ出そうとしない
いつも家にいると気分が滅入ってしまうと思い、気分転換に外の空気でも吸おうと連れ出そうとしたくなるものですが、これは病状の段階にもよりますが、一番ツラい時(急性期)の場合は逆効果になりやすいです。
脳のエネルギーが足りなくて身体が動かない状態ですので、外に出るだけでもツラいのです。
今まで楽しめていた趣味が楽しめなくなるくらいですから、そっとしておくのがいいです。
本人がたまには外に出てみようかな、と思い始める時期(回復期)まで待っていてほしいです。
そっと見守る
家族がうつ病になったら心配ですが、ずっと見張っているのはプレッシャーになります。
一人でいたい気分の時はそっとしておいてあげましょう。
仕事や家事が何もできない状態であれば、ずっと布団の中にいるのが治療になります。
もし、気分が良くなって話がしたくなったら、雑談などをするのがいいと思います。
さりげなく状態を見る
これは希死念慮(ばくぜんと消えたい気持ち)がある場合ですが、一人で居ると最悪の選択肢をとる危険性があります。
ですので、さりげなく状態を見て、異変はないか、ちゃんと寝ているかなど見るのも大切です。
私の経験では、寝ているときも母親が定期的に様子をそっと見に来てくれました。
いま思えば、このためだったんだと思います。
おくすりの管理をする
これは本人がおくすりを飲まなかったり、逆に過剰服薬(OD:オーバードーズ)をするようでしたら、家族の方がおくすりの管理をして下さい。
薬物治療は基本中の基本ですので、用法用量を守らなければ、正しい効果は受けられませんし、更に悪化する危険性もあります。
100円ショップなどでおくすりケースが売っています。
朝・昼・晩・就寝前が一週間分に小分けにされています。
管理がしやすくなりますし、飲み忘れ防止にもなります。
恋人がうつ病になった場合
大切な恋人がうつ病になったら関係がぎくしゃくしていくかもしれません。
これは私の考えですが、その病気も含めて相手を受け入れる気持ちがあるのであれば、家族の接し方と同じようにしてほしいです。
また、会う場所、回数なども体調に合わせて変えていく必要があります。
今までと同じように好きな場所に行き、好きなものを食べるというデートは難しくなります。
また、うつ病の症状はメンタルがとても不安定になるので、普段なら絶対に見せない態度や言葉を見せることもあります。
温厚な人が突然、怒ったり泣いたり、死をほのめかすようなことを言ったり…。
実際、私もそれに近いようなことがありました。
それを乗り越えられれば更に絆が深まります。
逆に、そこまでの気持ちがなく、愛情がなくなってしまったら無理に支えなくてもいいと思います。
友達がうつ病になった場合
友達がうつ病になるというのは珍しくありません。
うつ病は15人に1人とも言われる珍しくない病気ですからね。
実際、私も友達でうつ病の人が何人かいます。
関係性の深さにもよりますが、基本的には今までと変わらず接してほしいです。
変に気遣いされるのもツラいですからね。
ただ、上記に書いた励ましの言葉をかけたり、遊びに連れて行こうとするのは避けてほしいです。
恐らく連絡(電話、メール、LINEなど)をしても返ってこない場合が多いです。
連絡を返す元気すらない状態なのです。
もし連絡が返ってこなかった場合でも怒ったり返事を催促するのではなく、そっとしておくのが一番です。
数ヶ月、場合によっては数年、連絡が途絶えたとしても、本人がまた活動できるようになれば連絡がくると思います。
私はいま、うつ病になる前の友達と連絡を絶っています。
あるトラブルがきっかけで電話番号も連絡先も全て変えることがあり、新しい連絡先を全ての友達に教える気力がなく、そのままにしています。
なので、友達も私に連絡がとれない状態です。
また、私がうつ病になる前に、うつ病の親友がいて、心配の連絡を頻繁に送っていて、返信がないことに不安になり催促の連絡をしたことがありました。
それをきっかけに関係がぎくしゃくして親友を失いました。
いま思えばしてはいけないことをしていたんだと反省しています。
友達の場合は関係性の深さがさまざまなので距離感が一番難しいと思います。
家族や恋人、友達がうつ病になったらどう接すればいいの?のまとめ
いまの世の中、うつ病をはじめとするメンタル疾患になる人は少なくありません。
まずはうつ病を正しく知ることが大切です。まだまだ誤解されやすい病気です。
本人は必死に病気と戦っています。
寛解(症状が穏やかな状態)するのには時間がかかりますので、距離感を大切にしてゆっくりと見守ってほしいです。
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