やまない雨と孤立感
こころの雨は、
もうずっと やまない。

傘をさしているのに。
どうして私だけ、
こんなに ずぶ濡れなんだろう。

病院に行くことへの葛藤
「気のせいだよ」
「甘えてるだけだよ」
病院に行くなんて、
おおげさかもしれない。

背中を押すやさしい光
でも、
「無理しなくていいんだよ」
そのやさしい光が、
凍えた心を そっと溶かした。

勇気のひとしずく
ふるえる指で押した
ひとつのボタン。
それは、とても小さな、
でも確かな「勇気のひとしずく」だった。

回復への希望
まだ雨は やまないけれど。
空の向こうに、
虹のかけらが見えた気がした。

とても勇気がいることだと思います。
でも、もしあなたが
「やまない雨」の中にいるのなら。
どうか、思い出してください。
ひとりで濡れ続ける必要はない、ということを。
あなたの勇気のひとしずくが、
あたたかい光につながることを、心から願っています。
VOICEVOX:小夜/SAYO





VOICEVOX:小夜/SAYO / Music: Til Death Parts Us
あとがき:この物語に込めた想い
最後まで物語に寄り添っていただき、ありがとうございます。作者のななころです。
心療内科や精神科へ初めて行くのは、本当に勇気がいることですよね。私も初めて病院の予約ボタンを押した日のことは、今でも鮮明に覚えています。「ただの甘えなんじゃないか」「おおげさだと思われるのではないか」と、スマホを握りしめたまま何時間も葛藤し、指が震えました。
うつ病の厄介なところは、心が限界を迎えているのに、脳が「まだ頑張れる」「あなたの努力不足だ」と誤ったサインを出し続けることです。だからこそ、周りが普通に歩いている中で、自分だけがずぶ濡れになっているような強烈な孤独感と自責の念に襲われます。
もしあなたが今、病院へ行くべきか迷い、このページに辿り着いてくださったのなら。どうか「病院へ行く=心が弱い」という呪縛を手放してください。その予約ボタンを押す震える指は、あなたがこれ以上自分を壊さないために無意識が発動させた、防衛本能であり「生きようとする力」そのものです。
あなたのその「勇気のひとしずく」が、どうか適切な医療と温かい休息につながりますように。





お気軽に感想をどうぞ