
- なぜうつ病になると眠れなくなるのか?(メカニズム)
- 「眠れない」と「うつ」の悪循環はどうして起こる?
- 【タイプ別】今のあなたが読むべき「解決記事」への案内
なぜ、うつ病になると眠れなくなるのか?
「うつ病」と「睡眠障害(不眠)」は、切っても切れない深い関係にあります。
実際に、厚生労働省のe-ヘルスネット「不眠症」のページでも、多くの心の病気が不眠を伴うこと、不眠症だと思っていたら実はうつ病だったケースが少なくないことが指摘されています。
では、なぜうつ病になると眠れなくなるのでしょうか。
専門的な話になりすぎないよう、私たちの体の中で起きていることをイメージしやすく解説します。
脳内の「ブレーキ」と「アクセル」の機能不全
私たちの睡眠は、主に2つのシステムによってコントロールされています。
- 自律神経:体を活動させる「アクセル(交感神経)」と、リラックスさせる「ブレーキ(副交感神経)」
- 神経伝達物質:心のバランスを整える「セロトニン」や、睡眠を促す「メラトニン」など
健康な状態であれば、夜になると自然にブレーキがかかり、睡眠ホルモンが分泌されて眠くなります。
しかし、うつ病になると、このシステムがうまく働きません。
脳内のセロトニンなどがうまく働かなくなることで機能調整がうまくいかず、「夜になってもアクセルが踏みっぱなし(交感神経が優位なまま)」の状態になってしまうのです。

「眠れない」が「うつ」を呼ぶ? 負のスパイラルの正体
うつ病だから眠れないのか、眠れないからうつ病になるのか。
これは「ニワトリとタマゴ」の関係のように、互いに影響し合い、悪循環(負のスパイラル)を形成します。
この悪循環のイメージを図解にしました。
1. うつ病 → 睡眠障害
不安や焦りで脳が興奮状態になり、入眠を妨げたり、眠りを浅くしたりします。
「明日も仕事に行けないかもしれない」という不安が、夜になると特に強くなる経験をした方も多いはずです。
2. 睡眠障害 → うつ病
眠れないことで脳や体の疲労が回復せず、ストレス耐性が低下します。
さらに、「今日も眠れなかった…」という絶望感が自己肯定感を下げ、うつ病の症状(抑うつ気分、意欲低下)をさらに悪化させてしまいます。

【タイプ別】あなたの「眠れない」はどれ? 解決記事への案内板
睡眠の悩みと一言で言っても、その症状や原因は人それぞれです。
ここからは、あなたの症状や知りたいことに合わせて、より詳しい解決策が書かれた記事へとご案内します。
あなたの悩みは、どのタイプに当てはまりますか?
タイプA:具体的な「不眠対策」を知りたいあなたへ
- ベッドに入っても目が冴えてしまう
- 夜中に何度も目が覚める
- 薬以外のセルフケアも試してみたい
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私が20年かけて試した「15個の不眠対策」を、効果があったもの・なかったもの含めて正直にレビューしました。
今夜から試せる「4-7-8呼吸法」なども紹介しています。
タイプB:「生活リズム」が昼夜逆転しているあなたへ
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- 毎日少しずつ寝る時間がずれていく
- 「怠けている」と言われてつらい
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それは単なる夜更かしではなく、「概日リズム睡眠障害」という体内時計の病気かもしれません。
私の診断までの経緯と、当事者なりの社会生活との付き合い方をまとめました。
タイプC:朝、「体が重くて動けない」あなたへ
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- 立ち上がるとめまいや立ちくらみがする
- 午前中は調子が悪く、午後から元気になる
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うつ病と似た症状が出る「起立性調節障害(OD)」の可能性があります。
自律神経の調整機能の問題に焦点を当て、朝のつらさを和らげるヒントを解説しています。
薬への不安があるあなたへ:治療の「杖」としての薬物療法
最後に、うつ病による不眠治療で避けて通れない「お薬」について、少しだけお話しさせてください。
「睡眠薬に頼ると、一生やめられなくなるんじゃないか?」
「薬で認知機能が低下しないか心配…」
そんな不安から、薬を飲むことをためらってしまう気持ち、とてもよくわかります。
私も最初はそうでした。
しかし、先ほどお話しした通り、うつ病による不眠は「脳のブレーキの故障」です。
故障した状態で無理やり精神論で眠ろうとするのは、足を骨折しているのに松葉杖なしで歩こうとするようなもの。
余計に傷(病状)を悪化させてしまいます。
主治医の指示通りに用法・用量を守って使えば、過度に恐れる必要はありません。
眠れるようになって、心と体のエネルギーが溜まってくれば、状態に応じて、医師と相談しながら少しずつ減らしていくことも可能です。
どうか、「薬に頼る=弱いこと」だと思わないでください。
それは、あなたが回復するために必要な、賢い選択なのです。
まとめ:仕組みを知れば、対策は見えてくる
今回は、20年の体験と公的情報をもとに、うつ病と睡眠障害の深い関係について解説しました。
- うつ病の不眠は「気合不足」ではなく「脳の機能エラー」である
- 「うつ」と「不眠」は悪循環を起こしやすい
- 症状に合わせた正しい対策(記事)を選ぶことが回復への近道
- 薬は回復を助ける「杖」。過度に恐れず、専門医を頼ろう
今、眠れない夜を過ごしているあなたは、決して一人ではありません。
そして、その苦しみはずっと続くわけではありません。
まずは「なぜ眠れないのか」という仕組みを知ったこと。
それが回復への大きな第一歩です。
次は、紹介した記事の中からご自身の症状に合うものを読んで、小さな対策を一つでも試してみてください。
あなたの夜が、少しでも穏やかなものになりますように。





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