うつ病で「体が重い」あなたへ。管理栄養士が教える、しんどい日でも鉄分・タンパク質を摂る「養生レシピ」4選

「しんどい日の養生ごはん」というタイトルのアイキャッチ画像。温かいご飯が盛られたお茶碗のイラストと、優しく微笑むななころ(男性)のキャラクター。「鉄分・タンパク質で心と体を守る」というサブタイトルが添えられている。
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【免責事項】
本記事は、うつ病当事者である筆者(ななころ)の体験に基づき、管理栄養士・調理師の資格を持つ妻(まめころ)がレシピ監修を行っています。医学的な治療効果を保証するものではありませんので、食事制限のある方や服薬中の方は、必ず主治医の指示に従ってください。

「体が鉛のように重くて動けない」
「何もする気が起きないけれど、お腹は空く」
「薬を飲み始めてから、なんだか太りやすくなった気がする」

うつ病の療養中、食事の悩みは尽きませんよね。
特に、メンタルの調子を支える栄養素として知られる「鉄分」「タンパク質」。摂ったほうがいいとは分かっていても、しんどい時にレバーの下処理や、手の込んだ料理なんてできるはずがありません。

そこで今回は、私がうつ病のどん底期から回復期にかけて実際に妻(まめころ)に作ってもらい、心身の支えになった「しんどい時でもなんとか作れる(あるいは作り置きできる)」栄養サポートレシピをご紹介します。

元・レシピブログ運営者であり、現役の管理栄養士でもある妻が、「工程の少なさ」「栄養価」のバランスを限界まで調整した4品です。

1. 【鉄分◎】鶏レバー入り親子煮

鶏レバー入り親子煮 完成写真

「レバー=下処理が面倒」というイメージがありますよね。でも、実は「牛乳や料理酒に漬けておくだけ」で、臭みの8割は消えます。
さらにこのレシピは、卵でとじて親子丼風にするので、レバー特有のパサつきも気になりません。ご飯に乗せれば、洗い物も丼ひとつで済みます。

管理栄養士(妻)の推しポイント

成人女性が1日に必要な鉄分(10.5mg)の約半分(5.2mg)を、これ1食で無理なく補うことができます。卵と合わせることでタンパク質もバッチリです。

材料(4人分)
  • 鶏もも肉:280g(1枚)
  • 鶏レバー:160g
    (苦手な場合は「牛こま切れ肉(赤身)」で代用すると鉄分も摂れておすすめです)
  • 卵:4個
  • 玉ねぎ:1個
  • 【煮汁】
    • 水:200cc
    • 料理酒:大さじ1
    • 砂糖:大さじ1
    • みりん:大さじ1
    • しょうゆ:大さじ1
  1. 下準備
    鶏レバーは白い脂肪や血の塊を取り除き、ハツ(心臓)は半分に、レバーは3等分に切ります。
    鶏レバーの下処理
  2. 臭み取り
    料理酒(分量外)に15分ほど漬けて軽くもみ込みます。その間に、玉ねぎはスライス、鶏もも肉は一口大に切っておきます。
    レバーの臭み取り
  3. 煮る
    鍋に【煮汁】の材料を入れて沸騰させ、玉ねぎ→鶏もも肉の順に入れて火を通します。
    煮汁で具材を煮る
  4. レバー投入
    レバーを水洗いして水気を切り、鍋に入れます。蓋をして2~3分、レバーが白くなるまで火を通します。
    レバーを投入して煮る
  5. 卵でとじる
    溶き卵の半分を回し入れ、固まってきたら残りの半分を入れます。火を止めて蓋をし、予熱で好みの固さになれば完成です。
    卵でとじて完成

コツ:卵を2回に分けて入れると、お店のような「ふわとろ」食感になりますよ。

1人分の栄養価(概算)
エネルギーたんぱく質鉄分塩分
322kcal26.2g5.2mg1.1g

2. 【鉄分&カルシウム】鶏レバーと小松菜のスタミナ炒め

鶏レバーと小松菜の炒め物 完成写真

「煮物は甘くて苦手」という方には、ガツンとご飯が進むオイスターソース炒めがおすすめ。

管理栄養士(妻)の推しポイント

小松菜に含まれるビタミンCには、レバーの鉄分の吸収率を高める効果があります。「鉄分×ビタミンC」は、効率よく栄養を摂るための黄金コンビです。

材料(4人分)
  • 鶏レバー:400g
    (苦手な場合は「豚肉」や「厚揚げ」でも美味しく作れます)
  • 小松菜:1束(ほうれん草やチンゲン菜でも代用可)
  • ごま油:大さじ1
  • 【下味用】
    • 料理酒:大さじ2
    • しょうゆ:大さじ1
    • おろしにんにく・しょうが:各小さじ1/2
  • 【味付け】
    • オイスターソース:大さじ1
      (ない場合は「しょうゆ大さじ1/2+砂糖小さじ1+鶏ガラスープの素少々」で代用できます)
  1. 下味をつける
    一口大に切ったレバーを酒洗い(酒でもんで水気を切る)した後、【下味用】の調味料に1時間ほど漬け込みます。このひと手間で臭みが消え、旨味に変わります。
    レバーの下味
  2. 切る
    小松菜は3cm幅に切り、茎と葉を分けておきます。
    小松菜を切る
  3. 炒める
    ごま油を熱し、汁気を切ったレバーを中火で炒めます。白っぽくなったら「小松菜の茎」→「葉」の順で投入します。
    レバーと小松菜を炒める
  4. 仕上げ
    全体に火が通ったら、仕上げにオイスターソースを絡めて完成!
    オイスターソースで仕上げる
1人分の栄養価(概算)
エネルギーたんぱく質鉄分カルシウム
184kcal20.3g10.5mg93mg

3. 【高タンパク・低脂質】鶏むね挽肉の炒り豆腐

鶏むね挽肉の炒り豆腐 完成写真

豆腐の水切りさえしておけば、あとはフライパンで炒めるだけ。
豚ひき肉ではなく「鶏むね肉」を使うことで、カロリーを抑えつつ良質なタンパク質を確保しました。
しいたけの軸や長ネギの青い部分など、普段捨ててしまう部分も刻んで入れれば、栄養価アップ&節約になります。

管理栄養士(妻)の推しポイント

豆腐を加えることでボリュームが出るので、少量のお肉でも満足感たっぷり。「最近食べ過ぎてしまう」という時のリセットご飯にも最適です。

材料(4人分)
  • 木綿豆腐:1丁(350g)
  • 鶏むね挽肉:100g
  • 野菜(にんじん、しいたけの軸、ネギなど):計140g程度
  • ごま油:小さじ1
  • 【調味料】
    • 砂糖:大さじ2
    • しょうゆ:大さじ1
    • 粉末だし:小さじ1/2
  1. 準備
    豆腐はキッチンペーパーに包んで重しをし、しっかり水切りしておきます。野菜はすべて粗みじんに切ります。
    材料の準備
  2. 肉と野菜を炒める
    ごま油で鶏ひき肉を炒め、色が変わったら野菜を加えてしんなりするまで炒めます。
    肉と野菜を炒める
  3. 豆腐を投入
    豆腐を崩しながら入れ、水分を飛ばすように炒めます。
    豆腐を入れて炒める
  4. 味付け
    調味料をすべて入れ、汁気がなくなるまで炒め煮にしたら完成です。
    味付けして完成

コツ:豆腐は「木綿」を使うと、タンパク質とカルシウムが絹ごしの約1.4倍摂れます。

1人分の栄養価(概算)
エネルギーたんぱく質脂質塩分
145kcal11.9g7.3g0.6g

4. 【10分で完成】大葉とチーズの卵焼き

大葉とチーズの卵焼き 完成写真

最後は、包丁もまな板も(ほぼ)いらない超時短レシピ。
味付けはチーズとカニカマの塩気だけなので、調味料を計る手間すらありません。
大葉の爽やかな香りが食欲をそそるので、「食欲がない朝」「お弁当の隙間」にぴったりです。

管理栄養士(妻)の推しポイント

キッチンバサミを使えば、包丁もまな板もいりません。大葉の香りは食欲を刺激してくれるので、元気が出ない朝におすすめの食材です。

材料(2人分)
  • 卵:4個
  • 大葉:10枚
  • カニ風味かまぼこ:3本
  • ミックスチーズ:20g
  • 油:適量
  1. 混ぜる
    大葉は千切り(キッチンバサミでもOK)、カニカマは裂きます。溶き卵にすべての具材を入れて混ぜ合わせます。
    卵液を作る
  2. 焼く
    卵焼き器に油を熱し、卵液を3回に分けて流し入れ、奥から手前へ巻いていきます。
    卵を巻く
  3. 仕上げ
    巻き終わったら形を整え、食べやすい大きさに切れば完成です。
    切り分けて完成
1人分の栄養価(概算・2切れ分)
エネルギーたんぱく質カルシウム塩分
203kcal16.1g134mg0.8g

管理栄養士(妻)からのメッセージ

夫の闘病生活を一番近くで見守っていて感じたのは、「食べることは生きる基本だけれど、用意するのは重労働」だということです。
だからこそ、「完璧な栄養バランス」を目指して自分を追い込む必要はありません。
今日ご紹介したレシピも、気が向いた時に、作れそうなものだけ試してみてください。
「今日は卵焼きだけ作れた」
それだけで十分、満点です。

しんどい時はコンビニや冷凍食品に頼って、体を休めることを優先してくださいね。
もし「今日はなにか作れそうかな」と心が動いた時に、このレシピがお守りのように役立てば嬉しいです。

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