- HSP特有の仕事の悩みを知りたい
- HSPは仕事で強みになることを実はまだ知らない
- HSPが向いている仕事を見てみたい
別の記事で「HSPは繊細さん」を紹介しました。
「私もHSPです」と色んな方から共感の声をいただきました。
約5人に1人の割合だもんね。
でも病気じゃないから安心してるわ。
気質だからね。
でも、HSPは「人一倍繊細」だから、仕事をするのにとっても疲れるんだよね。
今回は「HSPと仕事」がテーマね。
HSPは仕事が遅い・つらい・続かないって本当なの?
HSPの特徴を理解してみましょう
まずは、HSPの特徴のおさらいです。
- 物事の考え方が深く、慎重な行動をする
- 様々な刺激に対して過敏に反応する
- 人との関わりにおいて、感情移入しやしく、共感力が強い
- 五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が鋭い
HSPの4つの特徴ね。
HSPは仕事が遅いの?
HSPの特徴は「物事を深く考え慎重」なことです。
仕事を頼まれた時に最初に行動に移すまでに、色々なことを頭に巡らせます。
- 事前に集めておく情報はないかな…?
- 先に読んでおいた方がいい資料は…?
- 問題点や不安要素はないかな…?
最初に行動する前に、頭の中がぐるぐる回ります。
なので、はじめの一歩を踏み出すまでにエネルギーを使います。
そして、一歩を踏み出せたとしても…
- このやり方で間違ってないかな?
- 途中で経過報告をした方がいいのかな?
- ミスがないか入念にチェック!チェック!
この思考が常にあるので、仕事の途中でも色んなことが頭の中を巡ります。
これが、もし真逆の非HSPの人だったらどうでしょう。
- とりあえず手を動かす
- 完成度が低くても、すぐ終わらせて報告
- 修正点が多くても、すぐに修正する
この二人を比較すれば、HSPは非HSPの人に比べると、周りからは仕事が遅いように映るかもしれません。
HSPは仕事がつらいの?
HSPの特徴は「コミュニケーション(人間関係)に人一倍、気を遣う」「刺激に敏感」です。
仕事をしている人の多くは組織の中で働き、コミュニケーションは必要です。
報告・連絡・相談だけでなく、何気ない雑談も含めると人間関係は複雑になります。
働く人の悩みの一番は人間関係とも言われている現代社会で、HSPは人一倍、エネルギーを使います。
- 上司や同僚の顔色をいつもうかがっている
- 仲の悪い人たちの関係をいつも気にしている
- 仕事のミスを指摘されると人一倍落ち込む
- 休憩や昼食での何気ない雑談に気をつかう
また、刺激に敏感なので…
- 上司が部下(自分以外)を叱責している現場
- 騒音や匂いなどの五感に影響する職場
- 頻繁に変わる仕事やチームの環境の変化
という職場では、非HSPよりもストレスを多く感じます。
このような日々を毎日送っていては、仕事がつらいと感じるのも無理ないですね。
HSPは仕事が続かないの?
日々の仕事に人一倍エネルギーを使い、人間関係に疲れてしまっている場合は、仕事に行くこと自体がストレスになります。
ストレスのない仕事なんてありませんが、そのストレスのレベルは非HSPの比べ物になりません。
なので、転職して環境を変えようとする人がいるのは珍しくありません。
HSPは仕事ができないのではない!
さて、ここからはHSPの「強み」を見ていきましょう!
HSPは仕事が丁寧なのです
先ほど、HSPは仕事が遅いように見られると書きましたが、こうは言えないでしょうか。
事前準備をしっかりして、何度もミスがないかチェックする傾向にあるので「仕事が丁寧」である。
職種にもよりますが「ミスが絶対許されない」「限りなくミスを少なくする必要がある」
そのような仕事では、これは強みになります。
仕事は早いけど雑な人は、スピードを求められる仕事では必要なスキルですが、ミスがそれだけ多くなるので、弱みになります。
HSPは職場の人間関係に気遣いができる
HSPは人の感情を読み取ることが得意なので、上司や同僚、部下の気持ちに敏感です。
つまり、いま誰がどういうことで悩んでいるのか、誰と誰がうまくいってないのか察知しやすいのです。
これは強みになります。
悩んでいる人に、気遣いができたり、うまくいっていない二人の話を聞いてあげたり、そこはHSPの気配りスキルだと言えます。
HSPはリスク管理が得意
HSPは「物事を深く考え慎重」なので、常にリスクを考えます。
仕事にはリスクマネジメントは欠かせません。
チームのミスの積み重ねが時には会社の信用損失につながるからです。
危機管理能力が高いHSPの人は、自分だけでなくチームのミスを見つけることに長けていると言えます。
HSPに向いてる仕事・向いてない仕事
では、強みを活かすにはどのような仕事選びをすればいいのでしょうか。
HSPの人は人一倍繊細ですので、向いている仕事と向いてない仕事があります。
4つの特徴がプラスに働く仕事は向いていて、マイナスになるものは向いていません。
HSPに向いている仕事
- 慎重さや正確さが求められる職業
- 入力系の事務職
- エンジニアなどの技術職
- 自然や生き物に触れ合える職業
- 花屋や植物園
- 動物に触れ合える仕事
- 人の感情を扱う職業
- カウンセラー
- 講師
- 人とあまり接しない職業
- 清掃員
- 倉庫管理
HSPには向いていない仕事
- 慎重さよりもスピード感が求められる仕事
- ノルマがあり数字に縛られたり、競争主義の仕事
- 五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)に悪い刺激がある仕事
私はシステムエンジニアですが、プログラムや書類を淡々と作るのは非常に得意です。
しかし、職場の環境変化が激しく社風には疲れます…
HSPは仕事が遅い・つらい・続かないって本当なの?向いてる仕事選びは?のまとめ
HSPの4つの特性から、なぜ仕事が遅く見られるのか、つらく感じるのか、続かない傾向にあるのかがわかりました。
しかし、それを別の側面から見れば、仕事が丁寧、気遣いができる、リスク管理が得意という強みなのです。
つまり、HSPは会社にはいなくてはならない存在ともいえます。
生まれもった気質を変えるのは難しいですが、仕事は自分で選ぶことができます。
いまの仕事に強いストレスを感じているようであれば、自分に合った部署への異動を希望することもできます。
また、転職に抵抗がない人は、向いている仕事へのジョブチェンジをしてみるのも一つの選択肢です。
HSPは環境さえ整えば強みを発揮できます。
自分の特性を知ることで、その強みを仕事で発揮していきましょう。
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