メンヘラとヤンデレの違いって？意味や類語一覧を調べてみた

メンヘラとヤンデレの違いって？

メンヘラの由来や定義とは？

さかのぼること西暦2000年、2ちゃんねる（現在の5ちゃんねる）で、メンタルヘルス板（掲示板）が作成されました。
一人の訪問者がコテハン（固定して使われるハンドルネーム）で「メンヘル」と付けたのが発祥とされています。
おそらく、メンタルヘルスの文字を略した何気ない命名だったと推測されます。

メンヘル自体はメンタルヘルスのことですが、実際にメンタル疾患を抱えた人のことを英語で「-er」がつき、メンヘルからメンヘラに変わっていったとされています。

メンヘラはネットで作られたネットスラング（俗語）なので、定義は曖昧です。
メンタル疾患を抱えている人だけでなく、病気でなくとも精神的に不安定な人たち全般を指す場合もあります。
また、メンタル疾患の病名の分類も定義はありません。

そして、2015年にミオヤマザキ（日本の4人組ロックバンド）が発売したCDの収録曲「メンヘラ」がブレイクしたことも受け、さらにこの言葉は浸透していきました。

ヤンデレの由来や定義とは？

ヤンデレという言葉は2005年頃に発売されたゲームやテレビアニメがきっかけだとされています。
その頃に、ヤンデレをテーマにしたアニメやゲームがブームになりました。

ヤンデレの定義は「病んでいる」＋「デレデレする（愛情表現を見せる）」の造語です。
ツンデレをはじめ、○○デレというのがアニメやゲームの中のジャンルとして確立された時期です。

メンヘラとヤンデレの共通点は？異なる点は？

どちらの言葉も正式な日本語ではなく、スラング（俗語）です。
定義が曖昧なので、共通点や違いはさらに曖昧になるため、私の独自の考察です。

メンヘラとヤンデレの共通点

どちらも「病んでいる」という点です。
病気かどうかは関係ありません。
精神的に不安定なことです。
女性のイメージが強いですが、男性にも使われます。

メンヘラとヤンデレの異なる点

メンヘラは病んでいることが原因で、精神的に苦しんだり、人間関係で悩んだり。
一人の世界に閉じこもりがちです。
ときには恋愛関係でこじれたりもします。

ヤンデレは恋愛関係が中心です。
好きな人や恋人に異常な執着を見せたり、時には暴力的な行為をすることもあります。
私の主観としてはアニメ、ゲームのキャラ設定の印象が強いです。

メンタル関連のネットスラングを調べてみた

メンブレ

メンタルブレイクの略称で、何かのできごとがきっかけで精神的に落ち込むことです。

メンがヘラる

メンヘラを動詞にしたもので、メンヘラ状態になること。心が病むことです。

豆腐メンタル

メンタルが豆腐のように脆い、つまり精神面が弱いことです。

ファッヘラ

ファッションメンヘラの略称です。
実際にはこころは病んでいませんが、メンヘラやヤンデレをファッションのように演じる人のことです。

病みかわいい

原宿系ファッションが発祥で、病みの要素を取り入れたものです。
かわいらしさの中に、包帯や眼帯、錠剤、注射器といった医療品や刃物、血液、傷口などを取り入れています。

メンヘラホイホイ

メンヘラの人とばかり付き合う人のことです。
男性を指すことが多いです。

メンヘラ製造機

付き合った人をメンヘラにしてしまうタイプの人のことです。
男性を指すことが多いです。

病み垢

SNSで病んでいる内容を発信することが目的のアカウントのことです。
生々しい体験談を別の記事にまとめてあります。

地雷

メンヘラと同じような使われ方をしますが、もっと広い意味が込められています。
地雷を踏むと爆発する兵器にかけて「恋愛関係で関わると面倒」という悪い意味で使われます。
一般的には地雷女と女性を指すことが多いですが、地雷男も存在します。

地雷メイク

地雷女を演出するメイクのことです。
地雷は悪意を持った使われ方をしますが、地雷メイクでは地雷女を好意的に捉えています。

🐿🦟

絵文字のリスと蚊（リスカ）、つまりリストカットのことです。
手首を切る自傷行為を指します。
SNSで使うと運営から注意される場合があるので、隠語として生まれました。

きしねん

希死念慮の略語です。
「消えてなくなりたい」「楽になりたい」と思う状態のことを指します。

フラバ

フラッシュバックの略称です。
過去のトラウマが蘇ってきて、気分・感情が恐怖を感じることです。

メンヘラとヤンデレの違いって？意味や類語一覧を調べてみたのまとめ

など、さまざまな使われ方をします。

また、メンタル関連の言葉を使うことで、それを嫌う人がいて争いになることも多いです。
しかし、どの言葉も医学用語でも心理学用語でもありません。
ネットが作り出した良くも悪くもネット文化と言えるでしょう。

もし、これらの言葉を使う時は、使う場所、見せる相手をよく考えてトラブルには気をつけてくださいね。