【色別一覧】アウェアネス・リボンとは?運動の意味と参加方法をやさしく解説

その色は、「あなたを想う」という証。淡いミントグリーンの背景に、緑・オレンジ・シルバーの3つのアウェアネス・リボンが優しく並び、「色とりどりのリボンに込める、ささやかで、でも確かな支援のカタチ」というメッセージが添えられている。
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アウェアネス・リボンの基本形状 すべてのアウェアネス・リボンアイコンの元となる形状データです。
この記事でわかること

  • アウェアネス・リボン運動の目的や意味
  • 色ごとのテーマ(特にメンタルヘルス関連)
  • 運動への具体的な参加方法

街を歩いていると、スーツの襟やバッグに、小さなリボンをつけている人を見かけることはありませんか?

それは「アウェアネス・リボン」と呼ばれる、社会的な運動のシンボルかもしれません。

この記事では、一つひとつの色に込められた大切なメッセージを紐解き、私たちに何ができるのかを一緒に考えていきます。

アウェアネス・リボンとは?「知る」ことから始まる支援の第一歩

アウェアネス・リボン運動とは、特定の色やデザインのリボンを身につけることで、ある問題やテーマに対する「気づき(Awareness)」を広げ、支援や連帯の意思を示す活動のことです。

1980年代のアメリカで始まったピンクリボン運動が草分けとされ、今では世界中でさまざまなテーマのリボン運動が展開されています。

知っておきたいポイント
アウェアネス・リボンは、国や団体によって同じ色でも異なる意味で使われることがあります。
この記事では、日本で広く知られている代表的な意味や、当サイトのテーマと関連の深いものを中心にご紹介します。

【色でわかる】メンタルヘルスや心に関わるアウェアネス・リボン

数あるリボンの中でも、私たちの心やメンタルヘルスに深く関わるものがあります。

ここでは、特に知っておきたい3つのリボンをご紹介します。

グリーンリボン:心の健康(メンタルヘルス)への理解を

グリーンリボンは、世界メンタルヘルスデーのシンボルであり、精神疾患への偏見をなくし、正しい知識の普及を目指す運動の象徴です。

心の不調は誰にでも起こりうるもの。
このリボンは、悩んでいる人が孤立せず、安心してサポートを求められる社会を願う、温かいメッセージを発信しています。

※日本では「臓器移植」のシンボルとしても広く知られています。

シルバーリボン:脳や心に起因する障害と共に

シルバーリボンは、脳や心に起因する疾患や障害(精神障害、発達障害、高次脳機能障害など)への理解を促進するためのシンボルです。

この運動は、「精神疾患は脳の病気であり、誰でもなる可能性がある」というメッセージを伝え、当事者が生きやすい社会の実現を目指しています。

グレーリボン:統合失調症など、さまざまな意味を込めて

グレーリボンは、糖尿病や脳腫瘍、アレルギーなど複数の意味で使われますが、メンタルヘルスの分野では統合失調症への啓発のシンボルとしても知られています。

病気への正しい理解を広げ、当事者やその家族が安心して暮らせる環境づくりを後押しします。

私たちの暮らしや社会と繋がる代表的なリボン

メンタルヘルス以外にも、私たちの社会が抱えるさまざまな課題に光を当てるリボンがあります。

ここでは代表的な5つをご紹介します。

オレンジリボン:子どもたちの未来を守るために

オレンジリボンは、児童虐待防止のメッセージが込められています。子どもたちの明るい未来を守りたい、という社会全体の願いを象徴する色です。

パープルリボン:いかなる暴力もなくすという意思表示

パープルリボンは、女性に対する暴力の根絶を目指す運動のシンボルです。DVや性暴力など、いかなる暴力も許さないという強い決意を表します。

イエローリボン:障害のある人もない人も共に生きる社会へ

イエローリボンは、障害者の社会参加を応援する気持ちの表れです。障害のある人が直面する困難への理解を深め、共に生きる社会を目指します。

レインボーリボン:多様な性のあり方を尊重するしるし

レインボーリボンは、LGBTQ+の尊厳と権利を象徴します。性の多様性を認め合い、誰もが自分らしく生きられる社会を築こうというメッセージが込められています。

ピンクリボン:乳がんの正しい知識と早期発見を

アウェアネス・リボンの中で最も有名なものの一つが、乳がんの啓発を目的としたピンクリボンです。定期的な検診と早期発見の重要性を伝えています。

「意思表示」で繋がる輪|青いブレスレット運動との違い

当サイトでは、日本発祥の「青いブレスレット運動」も紹介しています。

どちらも「色で意思を示す」点は共通していますが、いくつか違いもあります。

アウェアネス・リボン青いブレスレット運動
発祥・規模アメリカ発祥・国際的日本発祥・国内中心
テーマ多岐にわたる(社会問題、病気など)生きづらさ・希死念慮が主
表現方法リボンが基本青いブレスレット・ミサンガが主

リボン運動は、世界中のさまざまな団体が運営する国際的な活動です。

一方、青いブレスレット運動は、日本のインターネットコミュニティから生まれた、よりパーソナルな繋がりの側面が強いと言えるでしょう。

リボン運動に参加するには?私にできる3つのこと

「この運動を応援したい」と感じたら、どんなアクションが取れるのでしょうか?

難しく考える必要はありません。

身近なところから始められる3つのステップをご紹介します。

STEP1:まずはリボンの意味を知り、関心を持つ
この記事を読んでくださっているように、まずは「知ること」が最も大切な第一歩です。
色に込められた意味を知ることで、これまで何気なく見ていた景色が少し違って見えるかもしれません。
STEP2:リボンや関連グッズを身につけてみる
共感したテーマのリボンやグッズを身につけることは、手軽にできる意思表示です。
ピンバッジやキーホルダーなど、さまざまなアイテムがあります。

そこから会話が生まれ、支援の輪が広がるきっかけになることもあります。

STEP3:関連団体の活動を調べ、支援する
さらに深く関わりたい場合は、各リボン運動を推進している団体のウェブサイトを訪れてみましょう。
活動内容を知ったり、寄付をしたり、ボランティアに参加したりと、さまざまな支援の方法があります。

まとめ:小さなリボンが、誰かの心を支える大きな力になる

アウェアネス・リボンは、単なるアクセサリーではありません。

一つひとつの色に、誰かを想う心、社会をより良くしたいと願う人々のストーリーが込められています。

色とその意味を知ることは、その先にいる誰かの物語に、ほんの少しだけ触れること。

この記事が、あなたにとって新しい「気づき」のきっかけとなり、やさしい連帯の輪を広げる一助となれば幸いです。

お気軽に感想をどうぞ

  1. こんにちは。質問なんですがリュックにシルバーリボンと空色リボンをつけたいのですが、リボンは市販のものでも大丈夫でしょうか…。

    • るーあさん、コメントありがとうございます。
      お返事が大変遅くなり、申し訳ありません。

      リボンの素材がもし布製であれば、市販のものでよろしいかと思います。
      リュックに付けるなら、布製が適していますね。

      そら色リボンは、複数の意味を持っていて、デザインが微妙に異なります。
      もし、「性同一性障害(GID)への理解」であれば、水色一色で構いませんが、別の意味を持つ「犯罪被害撲滅」を願う意味なら、中央に黄色のワンポイントが入ります。

      どちらにしても、市販のもので気持ちを形にすることはできますので、ぜひ試してみてくださいね。

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