「毎月のスマホ代、もう少し負担が軽くならないかな……」
通院費や生活費のやりくりが必要な中で、毎月必ずかかる通信費は、家計にとって小さくない悩みですよね。
「自分も障害者割引を使えば安くなるのかも」と思っても、公式サイトの情報は複雑で、自分の手帳が使えるのか、いくら安くなるのかを確認するだけでも一苦労です。
さらに、ネット上には「ハートフレンド割引は終了した」といった古い情報もあり、不安に思っている方もいるかもしれません。

この記事では、公式サイトの情報を整理し、「あなたの手帳で利用できるか」「実際の割引額はいくらか」を、注意点もあわせて解説します。
正直にお伝えすると、以前のプランに比べて割引額は控えめになっています。
だからこそ、この記事を「ソフトバンクのまま割引を使うか、他社に乗り換えるか」を判断するための材料にしてください。
ハートフレンド割引とは?終了の噂や対象手帳を解説
「ハートフレンド割引」は、ソフトバンクが提供している障害者向けの割引サービスです。
まずは、「終了の噂」の真相と、対象となる手帳について見ていきましょう。
「終了」の噂は誤解。現在も申し込み可能です
ネット上で「ハートフレンド割引 終了」という言葉を見かけて、不安になった方もいるかもしれません。
これは、以前の古い料金プラン(ホワイトプランなど)の新規受付が終了したことや、3Gサービスの終了などが混同されて広まった誤解です。
現在提供されている新しいプラン(ペイトク、メリハリ無制限+など)でも、適用条件を満たせばハートフレンド割引を適用できます。
対象となる手帳・受給者証
ソフトバンク公式サイトの「基本プラン(音声)」のページ(2025年12月時点)において、ハートフレンド割引の対象となる手帳・受給者証は以下の通りです。
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 自立支援医療受給者証(精神通院医療)
- 特定医療費(指定難病)受給者証
- 特定疾患医療受給者証
- 特定疾患登録者証
- 特定疾患医療券
- 小児慢性特定疾病医療受給者証
- マル都医療券
- 奈良県特定疾患医療費助成事業承認書
手帳の「等級」による制限はありません。
また、公式サイトでは精神疾患で通院中の方が持つ「自立支援医療受給者証(精神通院医療)」も対象になるケースが案内されているため、手帳をお持ちでない方も申請できる可能性があります。
主な割引内容は3つ
現行の「基本プラン(音声)」におけるハートフレンド割引の割引内容は、主に以下の3点です。
1. 基本料から月額220円割引
スマホの「基本プラン(音声)」の月額料金から、一律220円(税込)が割引されます。
以前のプランのように「基本料無料」にはなりませんが、毎月確実に安くなるメリットがあります。
2. 一部オプションが60%割引
以下の対象オプションサービスの月額使用料が60%割引になります。
- 留守番電話プラス
- 割込通話
- 位置ナビ
- 電話帳バックアップ
- セキュリティパックプラス など
3. 各種事務手数料が無料になる
新規契約や機種変更など、対象となる手続きの事務手数料が無料になります。
【プラン別】適用後の料金シミュレーション
では、現在ソフトバンクで主力となっているプランでハートフレンド割引を使うと、実際の支払いはどうなるのでしょうか。
「メリハリ無制限+」などの場合
YouTubeなどの動画をたくさん見る方や、データを気にせず使いたい方のプランです。
| 項目 | 割引適用前 | ハートフレンド割引 |
|---|---|---|
| 基本プラン(音声) | 1,078円 | 858円 (-220円) |
| データプラン メリハリ無制限+ |
6,347円 | 6,347円 |
| 合計目安 | 7,425円 | 7,205円 |
※価格は税込・各種割引適用前の目安です。
正直なところ、月額料金へのインパクトは「マイナス220円」のみとなります。
もちろん、少しでも負担が軽くなるのは助かりますが、「劇的に安くなる」わけではないのが現状です。

ソフトバンクのままでいい?サブブランドとの比較
ここまで読んで、「あれ?月220円しか安くならないの?」と感じた方もいるかもしれません。
生活費を抑えることを最優先にするなら、思い切ってブランドを変更するのも一つの選択肢です。
ソフトバンクグループには、「Y!mobile(ワイモバイル)」と「LINEMO(ラインモ)」というサブブランドがあります。
Y!mobile・LINEMOなら基本料がもっと下がる
これらには「障害者割引」はありません。
しかし、元の料金設定が圧倒的に安いため、ハートフレンド割引を使ったソフトバンクよりもトータルの支払いが抑えられるケースがほとんどです。
| 比較項目 | ソフトバンク (ハートフレンド適用) |
Y!mobile (シンプル2 M) |
LINEMO (ベストプラン) |
|---|---|---|---|
| データ4GB程度 | 約4,000円〜 (ミニフィットプラン+) |
2,365円 (4GB~) |
990円 (3GB) |
| 20GB程度 | 7,205円 (メリハリ無制限+) |
4,015円 (20GB) |
2,970円 (10GB~30GB) |
※料金は2025年12月時点の目安であり、キャンペーン等で変動する場合があります。上記は各種割引(家族割・おうち割)適用前の基本料金での比較です。

【チェックリスト】あなたに最適な選択はこれ!
情報が多くて迷ってしまった方へ。
今のあなたに一番おすすめの選択肢を整理しました。
- ✅ 以下のすべてに当てはまる方
- 「YouTube見放題」など、ソフトバンク独自のプランがどうしても必要
- 家族みんなでソフトバンクを使っていて、他のキャリアに変えるのが難しい
- 店舗での手厚いサポートと、事務手数料が無料になる恩恵を受けたい
👉 ソフトバンク(ハートフレンド割引)を利用
月220円でも確実に安くして、権利を活用しましょう。 - ✅ 固定費を本気で下げたい方
- 毎月のスマホ代を数千円単位で安くしたい
- Webでの手続きに抵抗がない
👉 Y!mobile または LINEMO へ乗り換え
ハートフレンド割引にこだわるよりも、基本料そのものが安いプランへ見直すのが近道です。
申し込み方法と必要なもの
最後に、ハートフレンド割引の申し込み方法です。
ショップ(店舗)での手続き
お近くのソフトバンクショップで手続きできます。
「手続きが難しい」「ショップ店員さんに確認しながら進めたい」という方は、来店予約をしてショップに行くのが確実です。
- 必要なもの:
- 来店者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 対象の手帳または受給者証
- 利用中のSIMカード(またはスマホ本体)
- 印鑑(サインでも可の場合あり)
オンラインでの手続き
「My SoftBank」から24時間いつでも手続き可能です。
手帳の写真をアップロードする必要があるので、事前に撮影しておくとスムーズです。
「お店に行くのがしんどい」という時は、無理せず自宅から手続きしましょう。
まとめ:福祉制度は「生活を守る杖」です
ソフトバンクのハートフレンド割引について解説しました。
障害者割引は、病気や障害によって生じる様々なハンディキャップを補い、社会参加を支えるための大切な福祉制度です。
「ソフトバンクを使い続ける安心感」を取るか、「サブブランドで固定費を下げる」か。
どちらを選んでも、あなたの生活を守るための立派な選択です。
ぜひ、自分に合った方法を選んでくださいね。



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