「体が鉛のように重くて動けない」
「何もする気が起きないけれど、お腹は空く」
「薬を飲み始めてから、なんだか太りやすくなった気がする」
うつ病の療養中、食事の悩みは尽きませんよね。
特に、メンタルの調子を支える栄養素として知られる「鉄分」や「タンパク質」。摂ったほうがいいとは分かっていても、しんどい時にレバーの下処理や、手の込んだ料理なんてできるはずがありません。
そこで今回は、私がうつ病のどん底期から回復期にかけて実際に妻(まめころ)に作ってもらい、心身の支えになった「しんどい時でもなんとか作れる(あるいは作り置きできる)」栄養サポートレシピをご紹介します。
元・レシピブログ運営者であり、現役の管理栄養士でもある妻が、「工程の少なさ」と「栄養価」のバランスを限界まで調整した4品です。
1. 【鉄分◎】鶏レバー入り親子煮

「レバー=下処理が面倒」というイメージがありますよね。でも、実は「牛乳や料理酒に漬けておくだけ」で、臭みの8割は消えます。
さらにこのレシピは、卵でとじて親子丼風にするので、レバー特有のパサつきも気になりません。ご飯に乗せれば、洗い物も丼ひとつで済みます。
成人女性が1日に必要な鉄分(10.5mg)の約半分(5.2mg)を、これ1食で無理なく補うことができます。卵と合わせることでタンパク質もバッチリです。
【鶏レバー入り親子煮】作り方・工程写真を見る(タップして開く)
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下準備
鶏レバーは白い脂肪や血の塊を取り除き、ハツ(心臓)は半分に、レバーは3等分に切ります。

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臭み取り
料理酒(分量外)に15分ほど漬けて軽くもみ込みます。その間に、玉ねぎはスライス、鶏もも肉は一口大に切っておきます。

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煮る
鍋に【煮汁】の材料を入れて沸騰させ、玉ねぎ→鶏もも肉の順に入れて火を通します。

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レバー投入
レバーを水洗いして水気を切り、鍋に入れます。蓋をして2~3分、レバーが白くなるまで火を通します。

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卵でとじる
溶き卵の半分を回し入れ、固まってきたら残りの半分を入れます。火を止めて蓋をし、予熱で好みの固さになれば完成です。

コツ:卵を2回に分けて入れると、お店のような「ふわとろ」食感になりますよ。
| エネルギー | たんぱく質 | 鉄分 | 塩分 |
|---|---|---|---|
| 322kcal | 26.2g | 5.2mg | 1.1g |
2. 【鉄分&カルシウム】鶏レバーと小松菜のスタミナ炒め

「煮物は甘くて苦手」という方には、ガツンとご飯が進むオイスターソース炒めがおすすめ。
小松菜に含まれるビタミンCには、レバーの鉄分の吸収率を高める効果があります。「鉄分×ビタミンC」は、効率よく栄養を摂るための黄金コンビです。
【鶏レバーと小松菜のスタミナ炒め】作り方・工程写真を見る(タップして開く)
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下味をつける
一口大に切ったレバーを酒洗い(酒でもんで水気を切る)した後、【下味用】の調味料に1時間ほど漬け込みます。このひと手間で臭みが消え、旨味に変わります。

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切る
小松菜は3cm幅に切り、茎と葉を分けておきます。

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炒める
ごま油を熱し、汁気を切ったレバーを中火で炒めます。白っぽくなったら「小松菜の茎」→「葉」の順で投入します。

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仕上げ
全体に火が通ったら、仕上げにオイスターソースを絡めて完成!

| エネルギー | たんぱく質 | 鉄分 | カルシウム |
|---|---|---|---|
| 184kcal | 20.3g | 10.5mg | 93mg |
3. 【高タンパク・低脂質】鶏むね挽肉の炒り豆腐

豆腐の水切りさえしておけば、あとはフライパンで炒めるだけ。
豚ひき肉ではなく「鶏むね肉」を使うことで、カロリーを抑えつつ良質なタンパク質を確保しました。
しいたけの軸や長ネギの青い部分など、普段捨ててしまう部分も刻んで入れれば、栄養価アップ&節約になります。
豆腐を加えることでボリュームが出るので、少量のお肉でも満足感たっぷり。「最近食べ過ぎてしまう」という時のリセットご飯にも最適です。
【鶏むね挽肉の炒り豆腐】作り方・工程写真を見る(タップして開く)
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準備
豆腐はキッチンペーパーに包んで重しをし、しっかり水切りしておきます。野菜はすべて粗みじんに切ります。

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肉と野菜を炒める
ごま油で鶏ひき肉を炒め、色が変わったら野菜を加えてしんなりするまで炒めます。

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豆腐を投入
豆腐を崩しながら入れ、水分を飛ばすように炒めます。

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味付け
調味料をすべて入れ、汁気がなくなるまで炒め煮にしたら完成です。

コツ:豆腐は「木綿」を使うと、タンパク質とカルシウムが絹ごしの約1.4倍摂れます。
| エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 塩分 |
|---|---|---|---|
| 145kcal | 11.9g | 7.3g | 0.6g |
4. 【10分で完成】大葉とチーズの卵焼き

最後は、包丁もまな板も(ほぼ)いらない超時短レシピ。
味付けはチーズとカニカマの塩気だけなので、調味料を計る手間すらありません。
大葉の爽やかな香りが食欲をそそるので、「食欲がない朝」や「お弁当の隙間」にぴったりです。
キッチンバサミを使えば、包丁もまな板もいりません。大葉の香りは食欲を刺激してくれるので、元気が出ない朝におすすめの食材です。
【大葉とチーズの卵焼き】作り方・工程写真を見る(タップして開く)
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混ぜる
大葉は千切り(キッチンバサミでもOK)、カニカマは裂きます。溶き卵にすべての具材を入れて混ぜ合わせます。

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焼く
卵焼き器に油を熱し、卵液を3回に分けて流し入れ、奥から手前へ巻いていきます。

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仕上げ
巻き終わったら形を整え、食べやすい大きさに切れば完成です。

| エネルギー | たんぱく質 | カルシウム | 塩分 |
|---|---|---|---|
| 203kcal | 16.1g | 134mg | 0.8g |
管理栄養士(妻)からのメッセージ
夫の闘病生活を一番近くで見守っていて感じたのは、「食べることは生きる基本だけれど、用意するのは重労働」だということです。
だからこそ、「完璧な栄養バランス」を目指して自分を追い込む必要はありません。
今日ご紹介したレシピも、気が向いた時に、作れそうなものだけ試してみてください。
「今日は卵焼きだけ作れた」
それだけで十分、満点です。
しんどい時はコンビニや冷凍食品に頼って、体を休めることを優先してくださいね。
もし「今日はなにか作れそうかな」と心が動いた時に、このレシピがお守りのように役立てば嬉しいです。



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