はじめに:恋愛や結婚を、諦めかけているあなたへ
ななころです。
私自身、うつ病を抱えながら、恋愛、結婚、そして離婚と再婚を経験しました。
この記事を読んでくださっているあなたは、もしかしたら、「うつ病を抱えている自分なんかが、誰かと恋愛したり、結婚したりなんて、きっと無理だ…」そんな風に未来への希望を失いかけているのかもしれません。
かつての私も、そうでした。
自分のことで精一杯で、誰かを幸せにする自信なんて、まったくありませんでした。

私自身、病と向き合う中で、たくさんの壁にぶつかりながらも、最終的に理解あるパートナーと結婚することができました。
私の周りの友人やネット友達にも、病気と共に歩みながら、素敵なパートナーシップを築いている人たちがたくさんいます。
この記事では、私の少し不器用な体験談も交えながら、うつ病と共に歩むあなたが、心を許せるパートナーと出会い、安心できる関係を築くためのヒントを、心を込めてお伝えします。
うつ病でも恋愛・結婚はできる!希望を捨てないでほしい理由

「本当にそんなこと可能なの?」と、まだ信じられないかもしれませんね。
でも、私が「大丈夫」と言い切れるのには、理由があります。
一番大きな理由は、私自身の経験です。
私は、うつ病と向き合う中で、恋愛も、結婚も、そして離婚も経験しました。
そして、今は最高のパートナーと再婚し、穏やかな日々を送っています。
もちろん、簡単な道のりではありませんでした。
でも、だからこそ、あなたに伝えたいのです。
そして、これは私だけの特別な話ではありません。
SNSやコミュニティで繋がったネット友達の中にも、同じように病と向き合いながら、恋人ができたり、結婚したり、幸せな家庭を築いている仲間がたくさんいます。

あなたには、病気のつらさとは別に、たくさんの「魅力」があります。
その魅力に気づき、好きになってくれる人は、必ずどこかにいます。
どうか、そのことを信じてあげてください。
うつ病と恋愛・結婚で直面する「壁」と、その乗り越え方
とはいえ、心の病がない人同士の恋愛とは違う「壁」があるのも事実です。
ここでは、私が実際に直面した壁と、それをどう乗り越えてきたかについて、具体的にお話しします。
壁1:病気への理解と「心がすれ違う」現実
私自身、うつ病を発症したことがきっかけで、最初の結婚生活が終わりを迎え、離婚した経験があります。
今振り返ると、当時の私は、自分の病気のことをどう受け止めて、どう相手に伝えたらいいのか、全く分かっていませんでした。
そして、当時のパートナーに病気を理解してもらうことの難しさや、心が少しずつすれ違っていく現実にも直面しました。
お互いに「なんとかしたい」と思っていても、努力だけでは乗り越えられない壁があることも、この苦しい経験から学びました。
この経験から痛感したのは、病気の波や体調不良を、一人で抱え込まないことの大切さです。
「今日は調子が悪いから、あまり話せないかも」「少しだけ、一人にさせてほしい」。
そんな風に、勇気を出して自分の状態を正直に伝えることが、すれ違いを防ぐ第一歩になります。
壁2:パートナーに「病気」をいつ、どう伝えるか
新しく誰かと出会った時、この問題は必ずついて回りますよね。
相手にいつ、どう病気のことを伝えるべきか…不安で夜も眠れないほど悩んだ経験が、あなたにもあるかもしれません。
私も、今の妻と出会った婚活中、本当に、本当に悩みました。
結論から言うと、正解はありません。
ですが、私の経験からお伝えできるのは、「少し心が通じ合ってきた」と感じるタイミングで、正直に話すのが一つの方法だということです。
最初からすべてを話す必要はありません。
「実は、心の調子を崩しやすいところがあって、今も治療を続けているんだ」。
そんな風に、重くなりすぎず、でも誠実に伝えることを心がけました。
もちろん、驚かれたり、離れていったりする人もいました。
それは、とても悲しいことですが、同時に「ご縁がなかったんだな」と、ある意味で区切りをつけるきっかけにもなりました。
大切なのは、伝えることを「理解ある人」を見つけるためのステップだと考えることです。
もし、病気のことを伝えた相手に、どう理解を深めてもらうか悩んだら、こちらの記事も参考にしてみてください。
ご家族やパートナーの視点で、接し方のヒントをまとめています。
壁3:「自分なんて」という気持ちと「共依存」のワナ
「こんな自分を好きでいてくれるなんて、この人しかいない…」。
自己肯定感が下がっていると、ついそんな風に考えてしまいがちです。
そして、相手に依存しすぎたり、逆に相手を支えることで自分の価値を見出そうとしたりする「共依存」の関係に陥ってしまうことがあります。
お互いに寄りかかりすぎ、相手がいないと自分の価値を感じられなくなるような、少し不健全な関係性のことです。自分を大切にするためにも、この状態に陥らない意識が大切です。
健全な関係を築くためには、まず「自分を受け入れること(自己受容)」、つまり、ありのままの自分を良い・悪いとジャッジせずに認めてあげることが大切です。
以前、このブログの『自己肯定感』の記事でも書きましたが、無理に「上げる」必要はありません。
「今は調子が悪い自分も、まあ、仕方ないか」と、ありのままの自分を認めてあげること。
お互いに寄りかかりすぎず、それぞれの足で立ちながら、必要な時に支え合える。
そんな心地よい距離感を探していくことが、長く続くパートナーシップの秘訣です。
壁4:将来のこと、そして「子ども」について
結婚を考えると、将来の生活設計や、「子どもを授かることはできるのだろうか?」といった現実的な課題が出てきますよね。
不安になるのは、ごく自然なことです。
大切なのは、これらの不安を一人で抱え込まず、パートナーとオープンに話し合うことです。
特に、子どもを持つことについては、薬の影響などを心配される方も多いと思います。
これについては、専門機関からの情報を参考にしてみましょう。
【引用】厚生労働省のウェブサイトでは、妊娠と薬に関する情報提供を行っています。
妊娠に気づかずに薬をのんでしまっても、そのほとんどは赤ちゃんに影響がないことが知られています。しかし、薬の種類によっては赤ちゃんに影響する可能性も否定できません。(中略)妊娠を希望する場合は、妊娠する前からかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
(出典:厚生労働省ウェブサイト)
筆者の体験談:婚活に疲れ果てた私が見つけた『遠回り』の価値
ここで少し、私の個人的な話をさせてください。
この記事をより良くしようと考えていたとき、ふと「私が遠回りして見つけたもの」を正直に語ることが、今まさに悩んでいるあなたの役に立つかもしれない、と思ったのです。
お金と心がすり減るだけ…数百通のメールに埋もれた婚活時代
今でこそマッチングアプリが当たり前の選択肢ですが、私が婚活をしていたのは、まだそうしたものが一般的ではなかった時代。
当時の主流だった、とある婚活サイトに登録して活動していました。
しかし、そこでの現実は、想像以上に過酷なものでした。
暗黙の了解は「男性からアプローチ」。
すると何が起こるか。
一部の男性が、同じ文章を何十人、何百人の女性に送りつけます。
結果、女性の受信箱は何百通という無機質なメールで溢れかえり、一つひとつを読む気力すら失せてしまう…という負のスパイラルに陥っていました。
私は、お相手のプロフィールをしっかり読み込み、心を込めて丁寧にメッセージを送っていました。
しかし、その渾身の一通は、その他大勢のメールの波にあっけなく飲み込まれ、読まれることすらなかったのです。
お金を払っても、誰かと会うどころか、返事一通も来ない。
時間とお金、そして何より大切な心が、どんどんすり減っていくのを感じていました。
出会いは、婚活を「少し休んだ」先にあった
「もう疲れた…」。
そう思って婚活サイトから少し距離を置いていたとき、当時流行っていた趣味のSNSで、ある女性から何気ないメッセージが届きました。
それが、今の妻です。
ガツガツした「婚活」の場ではなく、好きなものが緩やかにつながる場所での、ごく自然なやりとり。
そこから私たちは少しずつ心の距離を縮めていきました。
この経験から私が学んだのは、出会いの「場所」を選ぶことは、なによりも重要だということです。
最大の壁。「病気のこと」、声で伝えた理由
妻とメッセージを重ね、電話でも話す仲になった頃、私は最大の壁に直面します。
「病気のことを、いつ、どう伝えるか」です。
最初から伝えるのは怖い。
でも、隠し続けるのは誠実じゃない。
私は「交際を申し込む前には、必ず伝えよう」と心に決めていました。
選択肢はいくつかありました。
直接会って話すか、電話で話すか、それともメッセージで伝えるか。
メッセージ(文字)だけのやりとりは、時に冷たく、事務的に伝わってしまう恐れがあります。
かといって、いきなり「会って話したい」と切り出すと、相手を過度に緊張させてしまうかもしれない。
そして何より、私自身が緊張でうまく話せなくなると思いました。
だから、私は「電話」を選んだのです。
顔が見えないリラックスした状態でありながら、声のトーンや言葉の選び方で、こちらの真剣な気持ち、誠意を込められる最善の方法だと考えたからです。
電話口で、私は勇気を出して自分の病気について正直に話しました。
幸いにも、妻は私の話を真摯に受け止めてくれました。
この「遠回り」があったからこそ、私は今の幸せを手に入れることができたのだと、心から思っています。
あなたの「今」に合った、出会いの探し方を見つけよう
私の苦い婚活体験とは違い、今のあなたには素晴らしい選択肢がたくさんあります。
大切なのは、やみくもに動くのではなく、ご自身の今の気持ちや目的に合った「場所」を選ぶこと。
ここでは、あなたの状況に合わせて3つのステップで出会いの形をご紹介します。
【ステップ1】まずは、安心できる場所で。仲間探し・交流から始めたいあなたへ
「いきなり恋愛や婚活は、まだ少しハードルが高い…」。
「まずは同じ悩みや趣味を話せる、友人や仲間を見つけたい」。
そんな風に感じているなら、焦る必要はまったくありません。
まずは、人との緩やかな繋がりを取り戻すことから始めてみませんか?。
ここでは、特に「安心感」と「コミュニティ機能」に優れた3つのサービスをご紹介します。
▼ 各サービスの詳細はこちら
恋草(こひぐさ):幅広い出会いの可能性がある、国内最大級の定番アプリ
こんな方におすすめ
- 利用者が多い、定番のサービスで安心して始めたい
- 精神・発達だけでなく、身体障害など多様な背景を持つ人と出会いたい
「恋草」は、障害を持つ方のためのマッチングアプリとしては国内最大級の規模を誇る、この分野のパイオニア的存在です。
利用者が多いということは、それだけ出会いの可能性が広がるということ。
精神・発達障害はもちろん、様々な障害や病気を持つ方が登録しているため、「自分の悩みを理解してくれる人が見つかるだろうか」という不安に、幅広く応えてくれます。
「まずは多くの人が使っている安心できる場所から」と考える方に、最初の選択肢として最もおすすめです。
IRODORI(イロドリ):当事者開発だからこその「心理的安全性」
こんな方におすすめ
- 特にメンタル面の悩みに、深いレベルで理解し合える相手を探したい
- 自分のプライバシーをしっかり守りながら、慎重に活動したい
「IRODORI」の最大の強みは、開発者自身が当事者であること。
だからこそ、利用者の「不安な気持ち」に徹底的に寄り添った設計が光ります。
特に、精神・発達障害のある方の「心理的安全性」を第一に考えており、自分のプロフィールを特定の人にだけ公開できる機能も搭載。
過度な自己開示に疲れることなく、本当に心を開ける相手をじっくり探したい、というあなたにぴったりの温かいサービスです。
めぐりば:恋愛だけじゃない。「仲間」と繋がるSNS型コミュニティ
こんな方におすすめ
- 恋愛や婚活というより、まずは気軽に話せる「友達」がほしい
- SNSのような感覚で、趣味や日常を共有しながら自然な繋がりを見つけたい
「めぐりば」は、他の2つとは少し異なり、「マッチングアプリ」ではなく「SNS」に近いサービスです。
目的は恋愛や婚活に限定されず、同じ趣味の友達を探したり、日々の悩みを共有したり、有益な情報を交換したりと、まさに「居場所」としての機能が充実しています。
「いきなり1対1は緊張する」と感じる方でも、グループチャットのような場で、ゆるやかに交流を始めることができます。
まずは自分のペースを取り戻したい、そう願う方に最適な場所です。
【ステップ2】スマホで気軽に、でも真剣に。恋活を始めたいあなたへ
「友達もいいけど、やっぱり恋がしたい」。
「でも、病気のことを毎回説明するのは疲れる…」。
そんなあなたには、「病気への理解」を示せる機能があるマッチングアプリがぴったりです。
マリッシュ(marrish):あなたのペースで。理解者と出会えるアプリ
こんな方におすすめ
- いきなり結婚相談所はハードルが高いと感じる
- まずはスマホで、自分のペースで恋活を始めたい
- 病気や離婚歴など、自分の背景に理解のあるお相手と出会いたい
「マリッシュ」は、再婚活を応援することに力を入れているマッチングアプリですが、その懐の深さが大きな魅力です。
特筆すべきは、プロフィールに「病気や障がいにご理解ください」といった意思表示ができる点。
これにより、最初からあなたの状況を理解してくれる可能性の高いお相手と、効率的に出会うことができます。
「病気のことを、いつ話そう…」と一人で悩む時間を減らし、あなたの内面や人柄といった、もっと大切な部分を知ってもらうことに集中できる。
これは、計り知れないほどの安心感に繋がります。
まずは気軽に、でも真剣に。
あなたが安心して一歩を踏み出せますように。
同じような経験を持つ人との出会いを大切にしているサービスもあります。
【ステップ3】プロの力を借りて、本気で「結婚」を目指したいあなたへ
「恋愛の先に、安心できる結婚生活を築きたい」。
「一人で活動するのは、もう疲れた」。
そんな風に本気で将来を考えるなら、プロのサポートが受けられる結婚相談所が心強い味方になります。
ゼクシィ縁結びエージェント:本気で考えるなら、プロと一緒につかむ安心
こんな方におすすめ
- 恋愛の先に、真剣に「結婚」を見据えたい
- 一人で婚活を進めるのが不安。プロのサポートがほしい
- 相手の身元が保証された、安心できる環境で活動したい
もしあなたが、恋愛の先に「結婚」を真剣に見据えているなら、「ゼクシィ縁結びエージェント」は非常に心強い味方になります。
いわゆる「結婚相談所」ですが、一番の強みは専任のマッチングコーディネーターによる手厚いサポートが受けられること。
病気のこと、将来への不安、お相手への伝え方…。
一人では抱えきれない悩みも、プロに相談しながら進めることができます。
「婚活に疲れた」という私の経験とは対照的に、プロが二人三脚で伴走してくれる安心感は、何物にも代えがたいものです。
入会前の無料カウンセリングで、まずはあなたの状況や不安を相談してみるだけでも、道が開けるかもしれません。
本気で幸せな結婚を掴みたい、と願うあなたにこそ、検討してほしい選択肢です。
【まとめ】うつ病と恋愛・結婚、5つの前向きヒント
最後に、この記事でお伝えしたかったことをまとめます。
- うつ病でも、恋愛や結婚を諦める必要は全くない
- 心の病がない人同士とは違う「壁」があるのは事実。でも、乗り越えるヒントはある
- 一人で抱え込まず、正直に気持ちを伝える勇気を持とう
- 自分を大切にすることが、良いパートナーシップの第一歩
- あなただけの「魅力」を信じて、前向きに進んでいこう
あなたの第一歩を応援するサービス
記事の中でご紹介したサービスが、あなたの状況に合わせた一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
この記事が、あなたの心を少しでも軽くし、未来への一歩を踏み出すきっかけになれたら、これほど嬉しいことはありません。
もし、この記事を読んで誰かに話したくなったり、何か感じることがあったりしたら、いつでも気軽にコメントやお問い合わせでメッセージを送ってくださいね。
あなたの声を、お待ちしています。
お気軽に感想をどうぞ
えー!そうなん.鬱病で離婚して再婚か.勇気づけられるな.
俺は鬱病だけれど,妻は理解が無いので,それはそれと思っていますね.
そーそ.妻は精神的に健常者では無かった,共依存なタイプだった.
俺は,共依存な関係には持って行かなかったな.
それで,結婚生活30年とかになっています.
ま,自分の経験では,うつ病になってパートナーに理解が無くてもなんとかなる気はしますね.
HAWK2700-さん、コメントありがとうございます。
私の経験が少しでも励みになったのなら、とても嬉しいです。
結婚生活30年、本当に素晴らしいです。
パートナーの深い理解がなくとも、ご自身の力で関係のバランスを取り、長い年月を歩んでこられたご経験、尊敬します。
おっしゃる通り、パートナーシップには色々な形がありますよね。
貴重な視点をコメントしてくださり、本当にありがとうございました。