【読むのがつらいあなたへ】1分でわかるイラスト物語|雨上がりの空は、もうすぐそこに

「こころの絵本」第6話『雨上がりの空は、もうすぐそこに』の表紙イラスト。主人公こころさんが見晴らしの良い丘の上に立ち、読者をまっすぐに見つめ、穏やかで心からの微笑みを浮かべている。つらい日々を乗り越えた彼女が、今度は読者に寄り添い「あなたは一人じゃない」という希望のメッセージを伝える存在になったことを象徴。
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うつ病からの回復は、寛解をめざし、共存する。自分らしいペースで未来へ歩き出す物語

夜明けの光が差し込む部屋で、ベッドからゆっくりと身体を起こすこころさん

やまない雨はない、と知った。

それでも、また雨が降る日を
こわく思う朝もある。

「おはよう、今日のわたし」

小さくつぶやいて、
ゆっくりと一日を始める。

春の公園を一人で散歩するこころさん。足元にはたんぽぽの花が咲いている。

何かが劇的に変わったわけじゃない。

できるようになったのは、ほんの少しのこと。

おひさまの暖かさを感じること。
風のにおいを、深く吸い込むこと。
昨日より、一歩だけ多く歩いてみること。

部屋の机で、自分の気持ちを穏やかな表情で手帳に書き留めているこころさん

ペンを走らせる。

今、感じることを、ありのままに。

無理に前を向かなくてもいい。
立ち止まる自分を、責めなくてもいい。

そう教えてくれたのは、
これまでの道のりだった。

これまでの辛かった日々(カウンセリング、ベッドの上、雨の中)を振り返る回想シーンのイラスト

泣きながら病院へ行った日。
からっぽの心で天井を見つめた日。
自分のこころの声に、初めて耳をすませた日。

ひとつひとつが、
今のわたしに繋がっている「お守り」。

窓辺に座り、スマートフォンで誰かと話しながらやわらかく微笑んでいるこころさん

「うん、今日は調子いいかも」

無理のない範囲で、
また世界と繋がってみる。

完璧な元気じゃなくても、笑える日はある。

それで、いいんだ。

見晴らしの良い丘の上で、読者の方をまっすぐに見て優しく微笑むこころさん

わたしの物語は、まだ途中。

この先も、きっと何度も立ち止まるだろう。

でも、もう知っている。

雨が降っても、立ち止まっても、
わたしはもう、ひとりじゃないこと。

この物語が、今こころに雨が降る
あなたの小さな「お守り」になりますように。

大丈夫。雨上がりの空は、もうすぐそこに。

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