うつ病16年患者が休職中での成功談・失敗談を教えます

うつ病16年の経験者が語るうつ病で実践した成功談・失敗談のアイキャッチ うつ病を知る
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ななころ
ななころ

うつ病になった私が経験談を基に今まで実践してきたことを語ります。
だてに16年以上も経験していませんっ!

やおこ
やおこ

長引いているってことは効果が薄いんじゃ…

ななころ
ななころ

確かに失敗したこともありました。なので、失敗談も書こうかな。

やおこ
やおこ

失敗談を特に聞いたみたい!

ななころ
ななころ

この記事では、2007~2008年の一度目の休職の時をお話します。

うつ病に関する本を読み漁りました

私がある程度、頭が動くようになって考えたことは「うつ病とはなんぞや?」という疑問でした。
当時はまだ、うつ病に対する認知度が低く私自身も知識が皆無でした。
となると「うつ病って何?一生治らないの?」という疑問が湧いてきます。
なので、図書館や本屋に行き、うつ病に関する書籍を読み漁りました。
10~15冊くらいは読んだと思います。
とはいえ、読書もけっこう頭を使うので、最初は漫画でわかるシリーズだったり、子供でも読めるような絵本から始めました。
そして、だんだんと「うつ病の正体」が判明していき、まずは安心しました。

治らない病気ではない!

そして、少しずつ活字の多い書籍に変えていき、知識を蓄えていきました。
また、家族にも簡単にわかるうつ病の図解の本を読んでもらいました。
私の両親はうつ病に対して理解があったので本当に感謝です。

今ではブログやYouTubeで簡単に情報を探せますが、当時はあまりありませんでした。
いま思えばそれが逆によかったのかもしれません。
インターネットの情報は良い情報も悪い情報も混じっていますので、恐らく私の性格上、悪い情報ばかりに気を取られ、体調を崩していたかもしれません。

本から病気の正体を知り安心できた
本を読むことで頭を使い、少しずつ脳のパワーが回復できた

同じようにうつ病で悩む仲間をSNSで探しました

病気になると同じように悩む仲間を探したいと思うものです。
しかし、私の周りにはうつ病の友人はいませんでした。

そこでSNSに注目しました。
当時はまだTwitterやfacebookなどは浸透していませんでしたし、流行っていたのはmixiです。
同じように悩む人を探すと、びっくりするほどに沢山の人が仲間を探しており、すぐに数十人と繋がることができました

そこで、お互いの苦しみを語り合ったり、時には相談に乗ったり、乗ってもらったり。
自立支援医療制度もその時に教えてもらいました。
とにかく闘病仲間ができたことが本当に嬉しかったです。
中には実際に会った人もいて、今でも他のSNSで繋がっている人もいます。

私はひとりではない!

毎日メッセージで雑談から相談まで本当に楽しかったです。
しかし、SNSは相手の顔が見えません。
今でもよくある話ですが、ネット上でのトラブルもありました。

言葉選びを間違えて相手を傷つけてしまったり、逆もまたしかり。
そして、相談される頻度が増えていき、しまいには色んな人の相談を受ける立場に変わっていきました。
だんだんメッセージを開くのが苦痛になっていきました…。

同じように悩む仲間ができて孤独感、疎外感がなくなった
ネットのトラブルがストレスになった
相談ばかり乗って疲れてしまった

運動するためにジムに入会しました

うつ病になると身体が動きません。
少食になるパターンもありますが、私の場合は食欲はありました。

食べて寝て、食べて寝て…。
それが数ヶ月も続けば当然太ります。
しかも激太りです!
見るに見かねた両親がジムへの入会を勧めてきました。
スポーツは好きではないですが、渋々ジムへ通い始めました。
メニューは筋トレ、有酸素運動マシン、スタジオ、プールなど。
週に2~3回の頻度で通いました。

運動して汗を思いっきりかくのは確かに気分はいいです。
今ではうつの治療に運動療法が認められつつあるので間違っていたとは思いませんが、負荷の強いメニューだったと、いま思えば感じています。

大事なことは外に出て太陽の光を浴びることですので、外をぶらっと散歩することを日課にするのがオススメです。

負荷の強い運動をいきなりしたため、心身への負担が強かった

カウンセリングを生まれて初めて受けました

産業医からの勧めもあり、カウンセリングを受けることになりました。
うつ病の基本治療法3本柱と私が言ってるように、これは正しかったと思います。

しかし、カウンセリングは雑談する形式でした。
カウンセリングは誤解されがちですが、カウンセラーに全て任せて問題を解決してもらう場所ではありません。
自分自身と対話して、自分で問題を見つけて解決する場所です。
その手助けにカウンセラーがいます。
悩みを聞いてもらえるのは嬉しいですが、この時期のカウンセリングは「自分との対話」ができていませんでした。

話を聞いてもらえるので、こころの重荷が減った
カウンセリングの目的を理解しておらず、自分との対話ができていなかった

うつノートを作りました

最初はメモ用紙に面談や診察の内容をメモしてたのですが、枚数が増えてきたので100円ショップでノートを一冊購入。
その名も「うつノート」(名前を書いても効力はありません笑)

そこに「誰」と「いつ」「どんな話」をしたのか、全て書くことにしました。
人間は脳内の記憶は薄れるものです。
数年前の細かな会話なんて覚えていません。
しかし、ノートに全てメモすることで、大切な内容からささいなことまで全て記録に残ります。

診察前に話す内容は全てメモしてから行きますし、診察で主治医から言われたことも全てメモに残します。
これは本当にオススメです。
今ではもう2冊目が終わろうとしています。
見返せば、この頃はこんなことで悩んでいたんだなぁと思い返せるので日記代わりにもなります。
アナログが苦手な人はスマホのメモアプリでもいいですね。

うつ病の治療の記録することで情報を残した
診察や面談、カウンセリングの時に話したいことを事前に整理した

これだけはして理解しておけば良かった失敗談!

うつ病15年の経験者が語るうつ病で実践した失敗談

初めてのうつ病、初めての休職、何もかもが初めてで手探りで色んなことをしましたが、これだけは失敗談です。

それは「休職の目的」です。

そもそも休職は業務をするにあたり医者からそれができない疾患や怪我があるために診断が出て、お休みするものです。
私はうつ病を治すためにおくすりを飲み、療養していました。

しかし、休職の目的は「疾患を治し、元の業務を果たせる身体作り(メンタルも含む)をすること」です。
つまり、元の職場に戻ってもうつ病が再発しないための対策を取っておく必要がありました。
私はこの部分が決定的に不足していました。
なので、復職ができる程度までは症状は回復しましたが、また職場に戻り業務をしていくうちに、うつの再発が常に付きまとっていました。

うつ病の長期化を防ぐには、寛解(症状が穏やかな状態)したあとに再発しないための防止策が必須です
そうでないと、同じ境遇や条件でうつ病の再発が起こり得ます。
もし同じような境遇の方は、そこを考えてほしいと思います。

うつ病16年患者が休職中での成功談・失敗談を教えますのまとめ

経験者だから語れる成功体験、失敗体験がありますが、何が良いこと、悪いことかは人によって変わります。
経験して自分で学ぶことも大切ですが、こういう体験談もあるんだなと参考にしてもらえればと思います。

もし、いま休職中で正しい過ごし方ができているか不安な人は、主治医や産業医、カウンセラーに相談するといいですよ。

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