- HSPとはどんな人か知りたい
- 自分がHSPか自己診断したい
- HSPとうつ病の関連性を知りたい
ねぇ、「HSP」って知ってる?
ここ数年になって耳にすることが増えたわね。
よくSNSで「わたし、HSPです」ってプロフィールに書いている人を見かけるわ。
私がこのHSPの存在を知ったのが10年以上前なんだけど、その時はほとんど情報がなかったんだよね。
ここ数年で、ネットメディアや本で取り上げられて認知度があがってきた気がするね。
名前だけ知ってるけど実は詳しいことはあまり知らないの。
じゃあ、HSPとはどういう人のことか。
どう向き合ったらいいのか調べてみよう。
HSPとはどんな人?
HSPの定義とは
HSPとは「Highly Sensitive Person」の頭文字を略したもので、直訳すると「とても敏感な人」のことです。
文献によって表現は色々ですが、「人一倍繊細な人」というのが一番しっくりきます。
1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案したと言われており、心理学用語です。
医学用語ではなく、HSPは病気ではありません。
また、日本人の5人に1人(15~20%)はHSPとされています。
子供の場合はHSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれます。
5人に1人なら珍しくはないわね。
HSPの原因はなに?
HSPは生まれつきのものであると言われています。
世の中には鈍感な人もいれば繊細な人もいるわけですからね。
いろんな人がいるのが当然です。
しかし、幼いころの家庭環境(親同士、親子関係、兄弟・姉妹など)にも影響があるとされています。
ですので、生まれもった先天性要因に加えて、家庭環境の外部要因が関係しています。
HSPの自己診断(セルフチェック)をしてみよう
HSPかどうかはエレイン・N・アーロン博士が考案した自己テストを使えば、簡単にわかります。
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベットや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする
- 短時間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるのかすぐに気づく
- 一度にたくさんのことが頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
出典:ささいなことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ。(著者:エレイン・N・アーロン)
23個の設問のうち、12個以上が当てはまればHSPの可能性があります。
私は20個が該当しました。
HSPの特徴のDOES(ダズ)属性
HSPはDOES(ダズ)という4つの性質で表されます。一つずつ見てみましょう。私なりの解釈と具体例で説明します。
処理の深さ(Depth of processing)
物事の考え方が深く、慎重な行動をする。
- 行動する前に入念に考えるため行動が遅い
- 未来のシュミレーションを考えすぎてしまう
刺激を受けやすい(Overstimulated)
様々な刺激に対して過敏に反応する。
- 人混みが多い場所でひどく疲れてしまう
- 芸術(映画や本など)や自然に感動しやすい
感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)
人との関わりにおいて、感情移入しやしく、共感力が強い。
- 相手の機嫌をうかがうことが多く体調に影響する
- 相手に同調しやすく共感することが多い
些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to Subtle stimuli)
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が鋭い。
- ちょっとした物音や匂い、光、味に敏感である
そもそも医学用語ではないので、医者が知らないのも当然かもしれません。
HSPはうつ病になりやすいの?
HSPは気質(個人の性質)であり病気ではありません。
しかし、繊細すぎる人は疲れやすいのも事実です。
そのため、うつ病になりやすい傾向にあると指摘をしている専門家もいます。
うつ病は誰でもなるメンタル疾患ですが、うつ病になりやすいタイプというのは存在します。
うつ病になりやすいと言いましたが、必ずなるわけではありません。
うまく自分自身を知って、予防することが大切です。
HSS型HSPとはどんな人のことなの?
HSSとは「High Sensation Seeking」の頭文字を略したもので、直訳すると「刺激を求める人」のことです。変化や刺激を求め、リスクを好む傾向にあります。
一見するとHSPとは真逆のように見えますが、実はこの両方の特性を併せ持つ「HSS型HSP」という人がいます。
HSPは全体の15~20%の割合ですが、HSS型HSPはHSPの約30%と言われるため、全体の約6%です。
HSPの繊細さとHSSの衝動性を両方の特性を持っています。
変化や刺激を求める一方で繊細な面もあるため「ブレーキとアクセルの両方を踏んでいる」と表現されることもあります。
HSPに向いている仕事は?
HSPの特徴が強みになるような職業であれば向いている仕事と言えます。
「HSPと仕事」をテーマにした記事をまとめてますので、参考にして下さい。
HSPは繊細さん。うつ病との関連性はあるの?のまとめ
HSPはその人の生まれ持った性格です。
繊細なことは全く悪いことではありません。
言い換えれば細かいことにも気付ける気配りができる人です。
ただ、この繊細すぎることで生きづらいと感じることも時にはあるわけで、それが仕事や社会生活に支障が出てしまう場合は人との付き合い方や仕事の選び方を知ることが大切ですね。
繊細なことは個性と捉えましょう。
私もHSPですが、この性格は強みになると思っています。
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